バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 コープマンのベルリン・フィル定期デビュー

2010年1月のベルリン・フィル定期演奏会トン・コープマンTon Koopman)が初登場(1月28-30日)。ベルリン・フィルの魅惑的なウェブ・サービス「デジタル・コンサートホール」(Digital Concert Hall)では、2010年1月30日の公演を観ることができるとのこと。さっそく4分ほどのサンプル・ビデオを観てみました。

演奏者と曲目はこちら。

Berliner Philharmoniker
Ton Koopman
 Conductor
Klara Ek Soprano
Rachel Frenkel Mezzo-Soprano
Ingeborg Danz Contralto
Werner Gura Tenor
Klaus Mertens Bass
RIAS Kammerchor
Hans-Christoph Rademann Chorus Master
 
Johann Sebastian Bach
 Orchestral Suite No. 3 in D major
Joseph Haydn
 Symphony No. 98 in B flat major
Johann Sebastian Bach
 Motet »Lobet den Herrn, alle Heiden«
Johann Sebastian Bach
 Magnificat in D major BWV 243
Berliner Philharmoniker: Programme details より転載)

オーケストラについて気がついたことをメモ。

HMVのサイトには、ニコラウス・アーノンクール(Nikolaus Harnoncourt)がベルリン・フィルに登場し、ハイドンのオペラ「騎士オルランド」を演奏した際のインタビューが掲載されていますが、そこで彼は「ベルリン・フィルハイドンを演奏することは、白紙からスタートするようなものです」と言っています。
しかしその後で

私はブラームスバルトーク等を演奏するオーケストラが、彼らの伝統の根であるバロックやそれ以前のレパートリーを進んで演奏するべきだと思います。[中略] もちろんこの場合は、たくさんのリハーサルが必要となります。しかし楽団員には、特定のフレーズをなぜそのように演奏しなければならないか、知る権利があるでしょう。もちろん<これはこうやってください>というだけでも、バロック的奏法を実行することは可能です。しかしどうしてそうなのか、という理由・背景を理解することもたいへん重要だと思います。
http://www.hmv.co.jp/news/article/911300003/ より転載)

と、現代のオーケストラが18世紀以前の音楽にも積極的に取り組むべき理由を述べています。

  • YouTube - Nikolaus Harnoncourt on Haydn's "Orlando Paladino"
     

 
コープマンとベルリン・フィルの演奏がどのようなものだったのか、実演に触れてみたかったような気がしています。