バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

2011-01-01から1年間の記事一覧

 バッハとともによい年を

BBC Proms 2010 - Bach Day 7 - blithe bells - YouTubehttp://www.youtube.com/watch?v=JGdPiTupnm4 2011年は本当にたいへんな年であったな。こんなブログで「震災関連」なんていうカテゴリーを設けることになるとは思わなかった。 [震災関連] - バシッとい…

 ジョージ・ガーシュウィン「アイ・ガット・リズム」

手元に『Gershwin at the keyboard : 18 song hits arranged by the composer for piano』という楽譜がある。これは「ガーシュウィン・ソングブック」と言われているものではないかな。表紙の裏に「Introduction by George Gershwin」という長めのコメントが…

 コンロン・ナンカロウ「自動ピアノのためのスタディ」(追記あり)

コンロン・ナンカロウ(Conlon Nancarrow, 1912-1997)は、ピアノロールを使った自動ピアノのための作品で有名なアメリカ生まれの作曲家。若い頃に師事したウォルター・ピストンとロジャー・セッションズは、どちらかというと保守的なシンフォニストだと思う…

 ウィリアム・ボルコム「グレイスフル・ゴースト」

もしも時間があって「アメリカのピアノ曲なんかも聴いちゃおうかなぁ」なんて思うときには、ウィリアム・ボルコム(William Bolcom, 1938- )の「グレイスフル・ゴースト Graceful Ghost Rag」なんかどうだろう。 William Bolcom "Graceful Ghost" Rag - Pau…

 ヘレンダールでメリー・クリスマス!

新宿西口に行って驚いた。あのPCパーツの老舗ドスパラが、キラキラ☆した綺麗げな店をオープンさせてた。それもヨドバシカメラの手前に。かつて新宿西口は電気街秋葉原の植民地とさえ言われていて、大型店舗はいくつもあれど、アキバ主体の店が人目を惹くこと…

 変わっていくものと、永遠に続いていくもの

中野の図書館でチャトウィン著『どうして僕はこんなところに』のケヴィン・ヴォランズに関するエッセイを読んでから、1年振りくらいでタワーレコード渋谷店に行った。そして、JR渋谷駅から電力館の方向へ抜ける道も変わったな、と思った。あ、電力館はすでに…

 フィリップ・グラス「サティアグラハ」よたび

新宿のディスクユニオンに「サティアグラハ」のLPレコードがあるとわかったので買ってきた。LPレコードを買うなんて何年ぶりだろう。お目当ては歌詞付きの解説書。HMVでこの↓CDを注文したのだが、ブックレットはついてくるけど「歌詞・対訳は付いておりませ…

 素晴らしきかな、この世界

手持ちのCDを使ってフィリップ・グラス作品撰集を作ってみた。グラス以外の作品もちょこっと入れて、まあまあな出来かな。 P.スカルソープ「マラノア・ララバイ」グラスの作品撰集なのに、いきなり別人の曲でスマン。プレイリスト最後の曲とアーチを結ぶ、ち…

 2011年の弾き納め - ヘレンダール「合奏協奏曲 ト短調 作品3-1」

来年3月のステージで、ピーター・ヘレンダールの「グランド・コンチェルト(合奏協奏曲)ト短調 作品3-1」を演奏するということもあり、昨日は10分ほどの合奏協奏曲を、2時間半びっちりとすみからすみまで練習。そして、この練習を以て、くにたちバロックア…

 フィリップ・グラス「サティアグラハ」みたび

結局、某所に20時30分までいたので、残念ながら3度目の「サティアグラハ」(METライブビューイング)は叶わなかった。もう一度観ておきたかったな。最後の場面で、シンプルなメロディーを歌い重ねる度に、気高さと崇高さが増してくるあのガンジーの姿を。 Ri…

 フィリップ・グラス「サティアグラハ」ふたたび

約束の水曜日、ちゃんと観に行ってきた。ウルトラマンのように3分しかもたないかも、とか言っちゃってごめんな。ものすごく感動した。あんまり感動したので木曜日も観に行く。絶対行く。這ってでも行く。金曜日は19時まで仕事が入ってるけどどうするかな。昨…

 フィリップ・グラス「サティアグラハ」

上司が仕事を終えて職場を出るのを見送り、建物の鍵をロックした時にはすでに夜の19時を20分ほど過ぎていた。なぜそんなことを気にしたかというと、18時30分から始まるオペラを観たかったからだ。 2011-2012 | 演目紹介 | METライブビューイング | 松竹http:…

 メキシコへ、そしてロンドン 〜 Hey Joe

CS放送でクレージーキャッツの「クレージーメキシコ大作戦」をやっていたので途中から見る。音楽がゴージャス、そして植木等の歌のうまさを再認識。脱帽。 タイトルに「メキシコ」とあるこの映画、1968年4月の公開ということで「おや?」と思ったら、やはり…

 マラノア・ララバイ - Maranoa Lullaby

「そういえば、他にもピーター・スカルソープのCDがあったような気がする」と思って家中探したら、やっぱりあった。ブロドスキー・クァルテットが演奏したスカルソープ・アルバム。 収録されているのは「弦楽四重奏曲第8番」を含む6曲。8番目のカルテットが…

 ピーター・スカルソープ「弦楽四重奏曲第8番」

昨日、印刷博物館で開催されたデジタルなんちゃらシンポジウムというのを聞きに行った。その帰りに、あのウィスペルウェイの時と同じ市ヶ谷への道を歩いている時、ふと頭の中にスカルソープの音楽が鳴り始めた。ひとつ前のエントリーで「アメリカやアフリカ…

 歌の道筋 - The Songlines

仕事の帰りに新宿のジュンク堂に寄り、職場で同僚が使うという法律英語辞典を買った。で、そのついでにブルース・チャトウィン著『ソングライン』(英治出版, 2009.02)を手に取ってみた。思っていたより分厚い本。「読み切れるかな」とも思ったが、思い切っ…

 モーツァルトのレクイエム展(武蔵野市民文化会館)

裏道をぷらぷら歩くのが好きだ。だから、JR三鷹駅から武蔵野市民文化会館へ向かう際に、最初から表通りではなく裏通りを歩けばよかったのだ。道に迷いそうになったじゃないか、わははー(笑 こないだの日曜日、くにたちバロックアンサンブルの練習の帰りに、…

 This Is The Kit - Two Wooden Spoons

どうでもいいけど、これはマジですごいな。たまげた。 This Is The Kit - Two Wooden Spoons - YouTubehttp://www.youtube.com/watch?v=dthRPlmWgvU 何がすごいかって、そこに流れている時間。歌い手ケイト・ステイブルズは、歌を歌っているのではなく、彼女…

 マイケル・ナイマン「蜜蜂が踊る場所 Where the Bee Dances」

どうなんだろ、こういうの。なんか「ミニマル」っぽい、というより「おてがる」っぽい感じもするけど。 John Harle - Where The Bee Dances - YouTubehttp://www.youtube.com/watch?v=YzCiyOud6ls とか言っちゃってるけど、実はけっこうハマってたりする。ど…

 ヒューバート・パリー「レディ・ラドナーの組曲」

ずっと「ヒューバート・パリー」という名前だと思っていたら、正しくはチャールズ・ヒューバート・ヘイスティングス・パリーで、「サー」の称号もつけなきゃならんらしい。Sir Charles Hubert Hastings Parry。ええぃ、めんどくさい。 イギリスの作曲家、パ…

 テレマン「ドン・キホーテ」とモンテヴェルディ「ポッペア」

今日は、くにたちバロックアンサンブルの練習日。目覚まし代わりに鳴らしているNHK-FM「古楽の楽しみ」で、テレマンが作曲した組曲「ドン・キホーテのブルレスカ」。演奏はヴロツワフ室内管弦楽団“レオポルディヌム”(ACCORD ACD 091-2)という団体。演奏の…

 シベリウス「交響曲第5番」の第1稿(オリジナル版)

「北へのあこがれ」というものがある。次に生まれる時はフィンランドで、とか決めちゃってるし。 その思いが強くなったのは、シベリウスが作曲した「交響曲第5番」の第1稿を聴いてからだ。 Sibelius Symphony No. 5 [original 1915 version] - YouTubehttps:…

 ジェラルド・フィンジ「チェロ協奏曲」

「夢にまで出てくるウィスペルウェイのリサイタル以来、チェロの作品をよく聴くようになった」シリーズの第3弾。 イギリスの作曲家ジェラルド・フィンジ(Gerald Finzi, 1901-1956)が1955年に完成させた「チェロ協奏曲Op.40」の第2楽章。フィンジ節全開のこ…

 テリー・ライリー「G Song」

ミニマリストのテリー・ライリーに「G Song」という作品がある。いや、「爺さん、グー!」じゃなくて 「ジー・ソング」 だってばさ。 Kronos Quartet / Terry Riley - G-Song - YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=VRjUHFaTRUI この「G Song」は、ライ…

 スティーヴン・イッサーリスのフォーレ

「集中力抜群で忘れがたいウィスペルウェイのリサイタル以来、チェロの作品をよく聴くようになった」シリーズの第2弾。 Faure - Romance, Op. 69 en la majeur - YouTubehttp://www.youtube.com/watch?v=CJAwkdPQMmA スティーヴン・イッサーリスが演奏するフ…

 マーク・サマーがチェロ1本で奏でるジミヘン「リトル・ウィング」の響き

衝撃的なウィスペルウェイのリサイタル以来、チェロの作品をよく聴くようになった。特にこれ。 Jimi Hendrix's Little Wing Live by Mark Summer of Turtle Island Quartet - YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=a_T2JkWUEq8 ジミ・ヘンドリックスの原…

 ブリテン「無伴奏チェロ組曲」

トッパンホールでピーター・ウィスペルウェイのリサイタル、曲目はブリテンの「無伴奏チェロ組曲」全曲。(2011.11.15) ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)×ベンジャミン・ブリテン=∞〔TOPPAN HALL〕http://www.toppanhall.com/concert/detail/20111115…

 デオダ・ド・セヴラック

日仏会館ホールでデオダ・ド・セヴラックの歌曲・シャンソンを聴いた。 南仏から薫る一陣の風 デオダ・ド・セヴラック (1872-1921) -歌曲と古いシャンソン〔日仏会館〕http://mfjtokyo.or.jp/ja/events/details/131--1872-1921-.html→ 魚拓のキャッシュ はじ…

 チャールズ・ナイディック&ロバート・レヴィン デュオ・リサイタル(2011年10月19日、東京文化会館小ホール)

先日、古楽器によるクラリネットとピアノの演奏会に行ってきました。 チャールズ・ナイディック&ロバート・レヴィン デュオ・リサイタル〔パシフィック・コンサート・マネジメント〕http://www.pacific-concert.co.jp/news/view/262/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%…

 すちゃらか東北道中記

裏道をぷらぷら歩くのが好きだ。大通りから一本・二本裏手にある住宅地の中を歩くと、人々の生活を肌で感じられるような、そんな気がする。思わぬ光景に出会うのも、どちらかというと裏道においてである。たとえば、2階のベランダにある格子の間から、猫が「…