バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

2013-01-01から1年間の記事一覧

 オリジナル楽器による「春の祭典」

今年、初演から100年を迎えるイーゴリ・ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky、1882-1971)の「春の祭典」を、フランソワ=グザヴィエ・ロトと彼の古楽器オーケストラ「レ・シエクル」が演奏した。 Stravinsky's - The Rite of Spring (BBC Proms 2013 - Fra…

 ガット弦に関するちょっとしたメモ

先日、北ドイツ放送交響楽団(NDR Sinfonieorchester Hamburg)が首席指揮者トーマス・ヘンゲルブロック(Thomas Hengelbrock, 1958- )とともにモーツァルトの3大シンフォニー(第39,40,41番)を演奏した。 Mozart-Exegese mit Hengelbrock〔NDR.de - Orche…

 スタジオ光

くにたちバロックアンサンブルで10年間お世話になった「スタジオ光」が、練習場としての役割を終えることになった。12月15日(日)にスタジオ光での最後の練習があり、この10年のご報告の意味を込め、オーナーである声楽家のM先生にリュリの「プシシェ」序…

 Gigantorの「Tsubomi」が好きだ

「タモリ倶楽部」の「日本語カバーに果敢に挑んだ外国バンドの日本語力を検定!!」を観て、グランプリを取った“Gigantor”のCDを思わず発注してしまった。 Gigantor - Studio 2009 (Music: "Tsubomi" by Kobukuro) - YouTubehttp://www.youtube.com/watch?v=…

 太陽の塔は猫背だった

仕事で民博へ行くことがあり、少し遠回りかと思ったが、万博公園の中を進んで行くと「太陽の塔」の姿が見えた。それはもう40年以上も前からそこにあるから、「今さら」という感じがする人もいるかもしれないが、まわりの風景の中に違和感なく溶け込んでいる…

 ジャン=ギアン・ケラス「ベンジャミン・ブリテン生誕100年バースデー・コンサート」

2013年11月22日(金)は、イギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)がこの世に生を受けてちょうど100年目となる日。「BBC Radio 3」がその週末に掛けて特別プログラムを放送していたが、東京ではジャン=ギアン・ケラス(Jean…

 ターフェルムジークの「ガリレオ・プロジェクト」

土曜日に休みがとれたので朝寝坊。FMラジオからピーター・バラカンの番組が流れてくる。「ウィークエンドサンシャイン」を聴くなんて何ヶ月ぶりだろう。こちらの洋楽にはまったく疎く、ものすごく新鮮な気持ちになる。とはいえ、起きている方の脳みそ4分の1…

 コンロン・ナンカロウ「自動ピアノのためのスタディ」 - その2

「ブギウギ組曲」の「3a」だ。ギターのおやじがいい味だしてる。いやっほ〜い! Conlon Nancarrow: study 3a - YouTubehttp://www.youtube.com/watch?v=oTlGnhGYXHw このヴィデオは“Bang on a Can”というグループのレコーディング風景のようだけど、彼らのウ…

 クロノス・クァルテット2題

ポール・マッカートニーが9日に来日したらしい。そんなこととはつゆ知らずにYouTube見ていたら、クロノス・クァルテットがポールと共演しているヴィデオを発見。“Outside Lands Music and Arts Festival”における2013年8月9日の一コマ。 Paul McCartney and …

 ジョニー・グリーンウッドが奏でるライヒ「エレクトリック・カウンターポイント」の響き

暦の上では3連休ということで、11月3日が久しぶりに出かけなくてよい日曜日だった。翌日のくにバロの練習のために、遅れに遅れているパーセル「アーサー王」のパート譜を準備。午前10時くらいから始めてようやく半分までできあがったのが午前3時くらい。残り…

 日々雑感

なんか最近疲れてるなー、とか思う。昨日の朝も、JRのホームに掲げられている広告中の「ラ」という字が「デ」に見えて、そりゃあ大騒ぎさ。 せっかくのミュージカルも、「ラブ・ネバー・ダイ(愛は永遠に)」と「デブ・ネバー・ダイ(デブは死なない)」では…

 アーノンクール、アムステルダムでの最後の演奏会

2013年10月25日と27日、ニコラウス・アーノンクールはアムステルダムでロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とブルックナー「交響曲第5番」を演奏した。コンセルトヘボウのFacebookページによると、これは彼にとってアムステルダム最後のコンサートとなるらし…

 Skyの「スカイラーク」

その昔「Sky」というバンドがあった。ギターの神様アンドレス・セゴビアをして「神が彼の上に指を置いた」と言わしめたクラシック・ギター界の貴公子、ジョン・ウィリアムスが中心となって結成されたロック・バンド。イギリスのチャートではデビュー・アルバ…

 写真・映画で見るグレン・グールド展

ノー残業代デーの水曜日。カナダ大使館高円宮記念ギャラリーで開催中のグレン・グールド(Glenn Gould, 1932-1982)の展覧会に行ってきた。 「写真・映画で見るグレン・グールド展」〔在日カナダ大使館〕http://www.canadainternational.gc.ca/japan-japon/e…

 ゲーベルのベルリン・フィル・デビュー

ラインハルト・ゲーベルのベルリン・フィルへのデビューが無事終わったらしく、デジタル・コンサートホールのヴィデオがリハーサルから本番の演奏会に差し替えられていた。 ラインハルト・ゲーベルのベルリン・フィル・デビュー〔ベルリン・フィル デジタル…

 ムジカ・アンティクァ・ケルンが奏でるエルレバッハ、クッサー、コベルク

ラインハルト・ゲーベル(Reinhard Goebel)がベルリン・フィルのデビューを飾るというので、YouTubeでリハーサルの様子が公開されていないかと検索していたら、今は亡きムジカ・アンティクァ・ケルン(MAK)が1999年に演奏したフィリップ・ハインリヒ・エル…

 日々雑感

JR国立駅から北口をでて5分ほど歩くと、右手に大きな坂道が出現する。どんなに暑くても、寒くても、くにバロの練習が国立であるときには必ずそこを登らなければならない。最近は台風なんかで中止になることがあって、「どんなに雨が降って風が吹こうとも」と…

 三代前からマーメイド

あと2日で最終回を迎えようとしている朝ドラ。東京編が始まってから、ただひとつ気になっていたのは、劇中で鈴鹿ひろ美が「潮騒のメモリー」を歌うかどうか。ドラマでは歌のうまい薬師丸ひろ子が音痴で、小泉今日子が影武者という設定だったが、春子が言うよ…

 ブリテンが指揮するJ.S.バッハ「ブランデンブルク協奏曲」

「ブリテン・ザ・パフォーマー Britten The Performer」というボックスCDを入手。作曲家ベンジャミン・ブリテンが指揮者あるいはピアニストとしてデッカやBBCに残した録音を27枚のCDにまとめたもの。で、そこに含まれるJ.S.バッハの「ブランデンブルク協奏曲…

 レ・シエクルがプロムスで奏でるリュリとラモー

ジャン=バティスト・リュリ(Jean-Baptiste Lully, 1632-1687)というと「床を打ってリズムをとるための重い杖で誤って自分の足を打った」という有名なエピソードがある。映画「王は踊る Le Roi Danse」の冒頭ではそれを再現している。そこでの映像は生々し…

 日々雑感

久しぶりに新宿タワー・レコード。店舗へ向かう上りエスカレーターめがけて小泉今日子の「潮騒のメモリー」や「真っ赤な女の子」、薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」が次々に流れてくる。最上階はクラシック・フロアのはずなのに、その一角に「あまちゃ…

 「なんちゃらだより」へのちょっとしたメモ

職場の機関誌に書いた「なんちゃらだより」がネットでも読めるようになった。でも、直リンはしませーん。 http://www.shibusawa.or.jp/center/newsletter/773.html→ 魚拓のキャッシュ このブログに書いておいたネタにサイトの紹介をくっつけただけだからそれ…

 平成25年迎賓館赤坂離宮参観

四谷にある迎賓館の一般公開があるというので行ってきた。館内の撮影はNGだが外からの撮影はOKとのことで、撮ってきた写真をFlickrにまとめてみた。 平成25年迎賓館赤坂離宮参観 - a set on Flickrhttp://www.flickr.com/photos/pomz0099/sets/7215763524337…

 日々雑感

曇天、どんてん、どんてん。朝から自宅で某なんちゃらアーカイブのサイト更新、職場や協力先とメールのやりとり、向こう側ブログの掲載記事作成で、身体的にも限界。足が生まれたての鹿みたいな感じになってるかもしんない(笑。来年の演奏会の日程が決まっ…

 【超速報】 くにたちバロックアンサンブル第11回演奏会について

「ママもパパも家さいねえの」という台詞が世の中を席捲中。個人的には、そのバックにピアノ・ソロの「君に胸キュン」を静かに流すセンスに痺れておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 さて、くにたちバロックアンサンブルの次の演奏会ですが、昨日(…

 日々雑感

ノヴェロから出版されているパーセル協会版「アーサー王」のスコアがようやく到着。タイトル・ページには、1928年のデニス・アランデル(Dennis Arundell)版を、パーセル協会の監修のもと、マーガレット・ローリー(Margaret Laurie)が改訂したと書いてあ…

 業務連絡

一丁上がり。次、行ってみよう。

 パーセル「アーサー王」による自家製組曲

夏休みの宿題、その1。パーセル(Henry Purcell, 1659-1695)のセミ・オペラ「アーサー王、またはブリテンの守護者 King Arthur or The British Worthy」から弦楽合奏用に組曲を編むお仕事。楽譜をめくったり、いろんなCDを組み合わせて聴いてみたりしたあげ…

 死んでも巻かれない。

夜の12時を過ぎても“もんより”として微動だにしない空気。溶鉱炉のような炎を放つ夕日。燃える夏。焼ける魂。熱いよねっ! 仕事帰りの電車。がらんとした車内。向かいの席に座っている女性が顔の造作中。やめなはれ。と思ったら、どこからかジーという機械音…

 リュリ+リュリ+リュリ

くにたちバロックアンサンブル第11回演奏会のプログラムがだいたい決まって楽譜の準備中。リュリ、ヴィヴァルディ、ヘレンダール、パーセルというラインナップで、ヴィヴァルディとヘレンダールが合奏協奏曲、リュリとパーセルがオペラ(劇音楽)からの抜粋…