バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

その他の音楽

ハイモヴィッツがチェロで奏でるジミ・ヘンドリックス「星条旗」の響き

マット・ハイモヴィッツ(Matt Haimovitz)の新しい3枚組のアルバムがNMLで公開されたので聴いてみた。今回のアルバムには「軌道〜現代チェロ独奏作品集1945〜2014」というタイトルが付けられている。 タイトル通り、このアルバムに収録されているのは1945年…

楽器の未来、音楽の未来

少し前に、WIRED.jpで未来の楽器というのが話題になっていて、おもしろそうなので見に行ってみた。 ダ・ヴィンチが発明した16世紀の楽器、現代のクリエイター13人が考えた23世紀の楽器〔WIRED.jp - 2014年12月22日〕http://wired.jp/2014/12/22/future-instr…

ヘレヴェッヘがモダン・オーケストラと奏でるシューマン「交響曲第4番ニ短調」

かつてエリアフ・インバルがマーラーやブルックナーの交響曲全集を録音した際のパートナー、フランクフルト放送交響楽団は、2005年以降「hr交響楽団 hr-Sinfonieorchester」という名称になっている。以前ジャン=クリストフ・スピノジやエマニュエル・アイム…

スヴェトラーノフとNHK交響楽団が奏でるカリンニコフ「交響曲第1番 ト短調」

NHK交響楽団を鳴らすことにかけて、エフゲニー・スヴェトラーノフ(Svetlanov Evgeny, 1928-2002)以上に長けた指揮者はいなかった。中でも彼がN響を指揮したヴァシリー・カリンニコフ(Vasily Sergeyevich Kalinnikov, 1866-1901)の「交響曲第1番 ト短調」…

 フランク「ヴァイオリン・ソナタ」をオーケストラ伴奏で

「フランクのそーなたー、フランクのそーなたー。いいね〜、いいわ〜、ティボーとコールトー。おしゃれーな、おしゃれーな、ティボーとコールトー。」というメロディーで始まるセザール・フランクの「ヴァイオリン・ソナタ イ長調」。そのピアノ・パートをオ…

 デンマーク弦楽四重奏団が奏でるベートーヴェンの響き

自分の中で超話題のデンマーク弦楽四重奏団(Den Danske Strygekvartet)。YouTubeにベートーヴェン「弦楽四重奏曲第12番変ホ長調Op.127」のヴィデオがあったので観てみたら充実度が凄かった。いきなりノン・ヴィブラートで鳴らされる和音の力強さにノックア…

 デンマーク弦楽四重奏団が奏でるノルディックな民謡の響き

NMLで久々の大発見。デンマーク弦楽四重奏団が弾く北欧民謡のアルバムが素晴らしい。 Wood Works (8.226081) - Dacapo Recordshttp://www.dacapo-records.dk/en/recording-wood-works--the-danish-string-quartet.aspx 全13曲の中にはタートル・アイランド・…

 ご〜るでんだけど仕事が好き

出勤日が火曜から土曜というシフトのおかげで、ありがたいことに3連休。しかし、家にいるわりにはやるべきことが多く、今は、くにバロの楽譜書きと実家のCD整理が主な業務となっている。楽譜書きは6月の演奏会のための通奏低音のリアリゼーション。もう本当…

 忌野清志郎「スローバラード」

一週間前に「いずみ春の祭典」のステージがそこそこ無事終わって、いつも通りの日常が戻っている。いずみホールでの演奏は、そこに至るまでのあれこれを考えると、現状での成果と課題のそれぞれが整理できてよかったのではないかな。ヴァイオリンは以前より…

 「いずみ春の祭典」のステージを前にしてあれやこれや

次の日曜日はいよいよ「第24回いずみ春の祭典」のステージである。演奏するのはヴィヴァルディ「調和の霊感」から第2番。コンチェルティーノは2つのヴァイオリンとチェロという編成だが、コレッリのようにべったりトリオ・ソナタというわけではなく、ヴァイ…

 グリーグ「最後の春」

ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグ(Edvard Hagerup Grieg, 1843-1907)に「最後の春 Våren (Last Spring)」という作品がある。「2つの悲しき旋律 Op.34」という弦楽合奏曲の第2曲だが原曲は歌曲だ。 The Last Spring ( Grieg ) - YouTubehttps://ww…

 ノリントンが指揮するシューマン「交響曲第3番“ライン”」の響き

陽気なおっさん、ロジャー・ノリントン(Sir Roger Norrington, 1934- )がフィンランド放送交響楽団を指揮して演奏するシューマン「交響曲第3番“ライン”」のヴィデオを見て、この作品には「ピュア・トーン」が似合っているのかもしれないと思った。 Schuman…

 クラウディオ・アバドとマーラー室内管弦楽団によるベートーヴェンの響き

ここ数日、クラウディオ・アバド(Claudio Abbado, 1933-2014)のヴィデオをYouTubeで観ている。その中でマーラー室内管弦楽団(Mahler Chamber Orchestra)と演奏したベートーヴェン「交響曲第2番 ニ長調 Op.36」が興味深かったのでメモ。 Beethoven Sympho…

 クラウディオ・アバド追悼

2014年1月20日、クラウディオ・アバド(Claudio Abbado, 1933-2014)が亡くなった。享年80歳、心からご冥福をお祈りしたい。 The era of Claudio Abbado - Berliner Philharmonikerhttp://www.berliner-philharmoniker.de/en/geschichte/claudio-abbado/ ア…

 潮騒のメモリー

昨晩のウィーン・フィル「ニューイヤー・コンサート」は観なかったが、大晦日の紅白は生まれて初めて観たくて見た。「あまちゃん」第157回、「おら紅白でるど」。そこで歌っていたのは、まぎれもなくGMTとアメ横女学園のメンバーであり、潮騒のメモリーズで…

 オリジナル楽器による「春の祭典」

今年、初演から100年を迎えるイーゴリ・ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky、1882-1971)の「春の祭典」を、フランソワ=グザヴィエ・ロトと彼の古楽器オーケストラ「レ・シエクル」が演奏した。 Stravinsky's - The Rite of Spring (BBC Proms 2013 - Fra…

 Gigantorの「Tsubomi」が好きだ

「タモリ倶楽部」の「日本語カバーに果敢に挑んだ外国バンドの日本語力を検定!!」を観て、グランプリを取った“Gigantor”のCDを思わず発注してしまった。 Gigantor - Studio 2009 (Music: "Tsubomi" by Kobukuro) - YouTubehttp://www.youtube.com/watch?v=…

 コンロン・ナンカロウ「自動ピアノのためのスタディ」 - その2

「ブギウギ組曲」の「3a」だ。ギターのおやじがいい味だしてる。いやっほ〜い! Conlon Nancarrow: study 3a - YouTubehttp://www.youtube.com/watch?v=oTlGnhGYXHw このヴィデオは“Bang on a Can”というグループのレコーディング風景のようだけど、彼らのウ…

 クロノス・クァルテット2題

ポール・マッカートニーが9日に来日したらしい。そんなこととはつゆ知らずにYouTube見ていたら、クロノス・クァルテットがポールと共演しているヴィデオを発見。“Outside Lands Music and Arts Festival”における2013年8月9日の一コマ。 Paul McCartney and …

 ジョニー・グリーンウッドが奏でるライヒ「エレクトリック・カウンターポイント」の響き

暦の上では3連休ということで、11月3日が久しぶりに出かけなくてよい日曜日だった。翌日のくにバロの練習のために、遅れに遅れているパーセル「アーサー王」のパート譜を準備。午前10時くらいから始めてようやく半分までできあがったのが午前3時くらい。残り…

 アーノンクール、アムステルダムでの最後の演奏会

2013年10月25日と27日、ニコラウス・アーノンクールはアムステルダムでロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とブルックナー「交響曲第5番」を演奏した。コンセルトヘボウのFacebookページによると、これは彼にとってアムステルダム最後のコンサートとなるらし…

 Skyの「スカイラーク」

その昔「Sky」というバンドがあった。ギターの神様アンドレス・セゴビアをして「神が彼の上に指を置いた」と言わしめたクラシック・ギター界の貴公子、ジョン・ウィリアムスが中心となって結成されたロック・バンド。イギリスのチャートではデビュー・アルバ…

 写真・映画で見るグレン・グールド展

ノー残業代デーの水曜日。カナダ大使館高円宮記念ギャラリーで開催中のグレン・グールド(Glenn Gould, 1932-1982)の展覧会に行ってきた。 「写真・映画で見るグレン・グールド展」〔在日カナダ大使館〕http://www.canadainternational.gc.ca/japan-japon/e…

 三代前からマーメイド

あと2日で最終回を迎えようとしている朝ドラ。東京編が始まってから、ただひとつ気になっていたのは、劇中で鈴鹿ひろ美が「潮騒のメモリー」を歌うかどうか。ドラマでは歌のうまい薬師丸ひろ子が音痴で、小泉今日子が影武者という設定だったが、春子が言うよ…

 日々雑感

久しぶりに新宿タワー・レコード。店舗へ向かう上りエスカレーターめがけて小泉今日子の「潮騒のメモリー」や「真っ赤な女の子」、薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」が次々に流れてくる。最上階はクラシック・フロアのはずなのに、その一角に「あまちゃ…

 日々雑感

タートル・アイランド・クァルテット あるブログで若き日のタートル・アイランド・ストリング・クァルテットのライヴを紹介していて、観てみたらやっぱり凄かった。ダロル・アンガー(Darol Anger)のヴァイオリンもぶっ飛んでるけど、マーク・サマー(Mark …

 NHK交響楽団第1756回定期公演

チケット売り切れとかいうから満員御礼かと思ったら、自分の両隣の席からして空席。なんだよそれ。今日のコンサートを聴けなかった人は残念だったな。いや、まじで。 第1756回 定期公演 Bプログラム〔NHK交響楽団〕http://www.nhkso.or.jp/concert/concert_d…

 日々雑感

この前までの「日々雑感」シリーズは一旦終了しました。というわけで、閑話休題。 NHK交響楽団機関誌『Philharmony』(2013年5月号)公開 くにバロ第10回演奏会の3日前、5月23日に譚盾(タン・ドゥン, Tan Dun, 1957- )の新作を聴きにNHK交響楽団の定期公演…

 フィリップ・グラス「完璧なアメリカ人」

NHK BSプレミアムで放映されたフィリップ・グラス(Philip Glass, 1937- )のオペラ最新作「完璧なアメリカ人 The Perfect American」を観る機会を得た。ありがたし。 フィリップ・グラス「完璧なアメリカ人」あらすじ:やくぺん先生うわの空:So-net bloght…

 『戦後のオペラ : 1945〜2013』

戦後のオペラ : 1945〜2013 / 山田治生編著 ; 渡辺和著 東京 : 新国立劇場運営財団情報センター ; 東京 : 丸善出版 (発売), 2013.03 94p ; 26cm ISBN: 9784907223021 内容: 戦後のオペラ概説: p8-14 ; 作品索引: p93 ; 作曲家索引: p94 外部機関の所蔵データ…