バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

イギリスの音楽

 ヘレンダール「グランド・コンチェルト」全6曲制覇へ向けて

くにたちバロックアンサンブルの第11回演奏会が無事終わり、少しは暇になるかと思ったら全然そんなことはなくて、6月29日から、来年の演奏会へ向けて恒例の選曲大会が始まった。第1回目の選曲大会では、ヘンデルやらジェミニアーニやらを試奏してみたが、ヘ…

 ジャン=ギアン・ケラス「ベンジャミン・ブリテン生誕100年バースデー・コンサート」

2013年11月22日(金)は、イギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)がこの世に生を受けてちょうど100年目となる日。「BBC Radio 3」がその週末に掛けて特別プログラムを放送していたが、東京ではジャン=ギアン・ケラス(Jean…

 「なんちゃらだより」へのちょっとしたメモ

職場の機関誌に書いた「なんちゃらだより」がネットでも読めるようになった。でも、直リンはしませーん。 http://www.shibusawa.or.jp/center/newsletter/773.html→ 魚拓のキャッシュ このブログに書いておいたネタにサイトの紹介をくっつけただけだからそれ…

 パーセル「アーサー王」組曲

あ〜、さぁ〜?おーっ! 昨日の午前中は、くにバロの「選曲大会」3回目ということでヘンデル「ロドリーゴ」序曲とパーセル「アーサー王」組曲を試演。やってみるとパーセルの出来が断然良く、あえなくヘンデルは敗退。あとで考えると、パーセルの方が時代的…

 ベンジャミン・ブリテンいろいろ

今年(2013年)が生誕100年となるベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)。オールドバラ音楽祭では、彼の代表作であるオペラ「ピーター・グライムズ」をスネイプ・モールティングス・コンサート・ホールで演奏(「ピーター・グライムズ・イ…

 <速報!> くにたちバロックアンサンブル第11回演奏会の曲目が一部決定

今日は七夕で、くにたちバロックアンサンブル第11回演奏会へ向けての選曲大会2日目。ヴィヴァルディを6曲弾いてみて、前回試演した曲と合わせとりあえず下記4曲が決定。 ヘレンダール/グランド・コンチェルト ニ長調 作品3-5 ヴィヴァルディ/協奏曲集「調…

 ブリテン「ラクリメ - ダウランド歌曲の投影 Op.48a」

ベンジャミン・ブリテンはヴィオラの良き弾き手だったらしく、ヴィオラをソロとする作品をいくつも残している。ヴィオラと弦楽合奏のための「ラクリメ - ダウランド歌曲の投影 Op.48a」もそのひとつ。 [NYCP] Britten / Lachrymae Op. 48a (Kim Kashkashian,…

 ブリテン「ふたつの肖像」

いつもチェックしているブログ「Good Morning Britten」で紹介されていたベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)の習作「ふたつの肖像 Two Portraits for strings」がとても印象深かったのでメモ。 Listening to Britten – Two Portraits fo…

 日々雑感

この前までの「日々雑感」シリーズは一旦終了しました。というわけで、閑話休題。 NHK交響楽団機関誌『Philharmony』(2013年5月号)公開 くにバロ第10回演奏会の3日前、5月23日に譚盾(タン・ドゥン, Tan Dun, 1957- )の新作を聴きにNHK交響楽団の定期公演…

 ピノックとイングリッシュ・コンサートが奏でるヘレンダール「グランド・コンチェルト 変ホ長調 作品3-4」

ドイツ・グラモフォンの古楽レーベル「アルヒーフ」の記念CD“Grand Concert of Musick : English Baroque Concerti”が発売された。 このアルバムにはトレヴァー・ピノック指揮イングリッシュ・コンサートの演奏で、ヘンデルの陰に隠れがちなイギリス・バロッ…

 レジナルド・グッドオールが指揮するヴァーグナーとブリテン

近所の中古CD屋でレジナルド・グッドオール(Sir Reginald Goodall, 1901-1990)が指揮するヴァーグナーの楽劇「神々の黄昏」第3幕抜粋を発見。聴いてみたら想像していたより良かった。1972年の年末に2日間にわたってロンドンのガイルズ教会で行われたセッシ…

 ヴォーン=ウィリアムズ「音楽へのセレナード」

音楽はどんな力を持っているんだろう。ヴォーン=ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams, 1872-1958)の「音楽へのセレナード Serenade to Music」を聴きながらそう考えた。 Serenade to Music, Ralph Vaughan Williams - YouTubehttp://www.youtube.com/wat…

 ブリテン「戦争レクイエム」いろいろ

東京都交響楽団がベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)「戦争レクイエム」を演奏する。公演日は6月18日、東京文化会館で。 第753回 定期演奏会Aシリーズ│東京都交響楽団http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/detail.php?id=619 …

 尾高忠明氏とBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団が奏でるヴォーン=ウィリアムズ「タリスの主題による幻想曲」

昨年のプロムスで気になっていたコンサートのひとつ、尾高忠明氏が率いるBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団(BBC National Orchestra of Wales)のイギリス音楽の夕べ。2012年7月31日、ロイヤル・アルバート・ホールでの演奏会からヴォーン=ウィリアムズ(…

 ブリテン「ヴァイオリン協奏曲」

「戦争レクイエム」に続いて、ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)「ヴァイオリン協奏曲 Op.15」のヴィデオばかり観てる。ジャニーヌ・ヤンセン(Janine Jansen)がソロを弾き、ダニエル・ハーディングがベルリン・フィルと共に伴奏をつ…

 ブリテン「戦争レクイエム」

ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)の名前を聞くと反射的に「Let us sleep now」のメロディーが脳裏に響く。これは「戦争レクイエム」の最後で男声2人によって歌われるフレーズだが、頭の中で鳴っているのはペーター・シュライアー(Pet…

 ヴォーン=ウィリアムズ「Dark Pastoral」

YouTubeでヴォーン=ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams, 1872-1958)を探していたら、オーケストラをバックにスティーヴン・イッサーリス(Steven Isserlis, 1959- )がソロを弾いているヴィデオを発見。「あれ、ヴォーン=ウィリアムズにチェロ協奏曲は…

 N.クレオバリーが指揮するフランク・ブリッジ作品集

休日出勤の代休をとったはずなのに、朝から仕事でお茶の水に行き、帰ってきたらメールの嵐。なんだか休んだ気にならなかったぞ。あらら。 それはそれとして良いこともあって、ニコラス・クレオバリー(Nicholas Cleobury, 1950- )がブリテン・シンフォニア…

 ロストロポーヴィチとブリテンによるブリッジ「チェロ・ソナタ」

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Mstislav Rostropovich, 1927-2007)がチェロを弾き、ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)がピアノで伴奏をしているフランク・ブリッジ(Frank Bridge, 1879-1941)「チェロ・ソナタ Sonata in d fo…

 O.ビルケランが弾くフランク・ブリッジのチェロのための小品いろいろ

Source: musicweb-international.com via Toru on Pinterest NMLでベンジャミン・ブリテンのチェロ作品を漁っていたら、ブリテンの「チェロ・ソナタ」と共に、彼の師であるフランク・ブリッジ(Frank Bridge, 1879-1941)のチェロ作品を収録しているアルバム…

 能「隅田川」とブリテン「カーリュー・リヴァー」 (2012.10.28 東京芸術大学奏楽堂)

能「隅田川」とベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)「カーリュー・リヴァー Curlew River」の2本立て。どちらも初めて実演に接するもので、「カーリュー・リヴァー」の演出以外はとてもよかった。 【予習】「隅田川」と「カーリュー・リ…

 【予習】「隅田川」と「カーリュー・リヴァー」【メモ】

次の日曜日に芸大の奏楽堂で能「隅田川」とベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)の「カーリュー・リヴァー Curlew River」を組み合わせたコンサートがあるので、予習代わりに見ていたサイトをいくつかメモ。 奏楽堂シリーズ特別演奏会 「…

 S.ソルステインスドッティルが演奏するブリテン「無伴奏チェロ組曲第1番」

またNMLで素晴らしい出会い。サイウン・ソルステインスドッティル(Saeunn Thorsteinsdottir)女史が演奏するベンジャミン・ブリテン「無伴奏チェロ組曲第1番」。 Saeunn Thorsteinsdottir, cello - YouTubehttp://www.youtube.com/watch?v=13-Nd_0yDqs 彼女…

 スロヴァキア室内管弦楽団が演奏するヘレンダール「グランド・コンチェルト 作品3」

スロヴァキア室内管弦楽団は英語だと「Slovak Chamber Orchestra」だけど、スロヴァキア語だと「Slovenský komorný orchester」と綴るらしい。スロヴァキア・フィルのコンサートマスター、ボフダン・ヴァルハル(Bohdan Warchal, 1930-2000)によって1960年…

 ヴォーン=ウィリアムズ「チェロとオーケストラのためのロマンツァ」

ようやくCDが手に入った。レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams, 1872-1958)の「チェロとオーケストラのためのロマンツァ」。 この「ロマンツァ Romanza」は、1954年に作曲された「チューバ協奏曲」第2楽章のソロ・パートをチェロの音域…

 パーセル「ディドーの嘆き」と「チャコニー」に聴く弦楽の響き

管楽器専門誌『パイパース』2012年10月号に「ヴィブラート その解釈の歴史」という記事が載っているということだったので読んでみた。5ページにわたる記事にはいくつかの文献や証言を基にして、ルネサンス期から20世紀までの「ヴィブラート」の変遷が語られ…

 ヴォーン=ウィリアムズ「トマス・タリスの主題による幻想曲」に聴く弦楽の響き

Source: telegraph.co.uk via Toru on Pinterest 長年ヴォーン=ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams, 1872-1958)は少し苦手な部類の作曲家だったのだけれど、ひばりの歌声に慣れてきたせいか、いろいろと聴けるようになった。有名な「トマス・タリスの主…

 このところの雑感いろいろ

iPhone 5 9月21日に発売になったということで見てきた。112グラムと軽いので持ちにくくはなかったけど、思ったより面長だったから、そのあたりでどうかと思う人もいるかもしれん。動きはキビキビで問題なし。スマホ買うなら「とりあえずiPhone 5買っとけ」で…

 ヴォーン=ウィリアムズ「揚げひばり」

このところ、頭の中でずーっと雲雀が鳴いている。もちろん本物の鳴き声ではなく、オーストラリア室内管弦楽団(Australian Chamber Orchestra)のリーダー、リチャード・トネッティ(Richard Tognetti)がヴァイオリンで奏でる雲雀の声。曲はレイフ・ヴォー…

 CDを買うか買わないか、っていうことに関する雑感

ここのところご無沙汰だったタワーレコード新宿店に行ってみた。行ってみたらワゴンセールかなんかやってて、シャンドスから出ているセシル・シャミナードのピアノ曲集に790円とかふざけた値札をつけてやがる。一瞬手にとったが、NMLで聴けるからと思って買…