バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

2010-01-01から1年間の記事一覧

 初めての本棚

これまで、我が家には本棚というものがありませんでした。しかし、あちこちに点在する本や雑誌をこれ以上放置することができなくなり、とりあえずそこらへんに転がっている本を並べるための棚を買ってみました。 まだ全ての本を並べたわけではありませんが、…

 アーノンクールとCMW 2010 - その3 (2010年11月2、3日 東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル)

ニコラウス・アーノンクール(Nikolaus Harnoncourt, 1929- )とコンツェントゥス・ムジクス(Concentus Musicus Wien)の「最後の来日公演」、その5日目と6日目のコンサートに行ってきました。 モーツァルト/「ポストホルン・セレナード」「ハフナー交響曲…

 アーノンクールとCMW 2010 - その2 (2010年10月29、30日 サントリーホール)

ニコラウス・アーノンクール(Nikolaus Harnoncourt, 1929- )とコンツェントゥス・ムジクス(Concentus Musicus Wien)の「最後の来日公演」、その3日目と4日目のコンサートに行ってきました。 ハイドン/オラトリオ「天地創造(Die Schöpfung)」Hob. XXI:…

 アーノンクールとCMW 2010 - その1 (2010年10月24日 NHKホール)

ニコラウス・アーノンクール(Nikolaus Harnoncourt, 1929- )とコンツェントゥス・ムジクス(Concentus Musicus Wien)の「最後の来日公演」、その初日に行ってきました。 J.S.バッハ/ミサ曲 ロ短調2010年10月24日(日) NHKホール(NHK音楽祭2010)http:/…

 穏やかな時間を運ぶ者

うちの近所に「ミーちゃん」と呼ばれる猫がいます。小柄な雌の三毛で、おとなしく、争いを好まず、そして人懐こいので皆に愛されています。熱心に世話をする方がいらして、夕方になると、ミーちゃんがその方を待って道端に座っているのをよく見かけます。 ミ…

 YouTubeに聴くサミュエル・バーバー

今年2010年は、アメリカの作曲家サミュエル・バーバー(Samuel Osborne Barber II, 1910-1981)の生誕100周年にあたります。バーバーは叙情的でロマティックな作風で知られた作曲家ですが、その中でも「弦楽四重奏曲第1番ロ短調(String Quartet, Op. 11)」…

 くにたちバロックアンサンブルの演奏を形づくる3冊

「カーリル」というサービスをご存じでしょうか?図書館を横断的に検索して、本を探したり、貸出予約ができたりするサイトです。 カーリルhttp://calil.jp/ 先日カーリルに書籍を紹介する「レシピ」という機能が追加されたので、こんなレシピを作成してみま…

 ワッセナール伯(ヴァッセナール伯)の楽譜、準備完了。

前回のエントリーで作業中だったワッセナール伯(Count Unico Wilhelm van Wassenaer, 1692-1766)の「コンチェルト・アルモニコ(Concerti Armonici)」第4番ト長調ですが、楽譜の準備がようやく完了しました。スコアに書き込んだ様々な情報を、8つのパート…

 ワッセナール伯(ヴァッセナール伯)の楽譜、準備中です。

くにたちバロックアンサンブルでは、次回の演奏会でオランダの作曲家ワッセナール伯(Count Unico Wilhelm van Wassenaer, 1692-1766)の「コンチェルト・アルモニコ(Concerti Armonici)」から、第4番ト長調を演奏する予定にしています。 「コンチェルト・…

 P.ヘレンダール「合奏協奏曲(グランド・コンチェルト)ヘ長調 作品3-6」について

去る2010年5月15日(土)、三鷹市芸術文化センター「風のホール」で「くにたちバロックアンサンブル第7回演奏会」を開催した折に、ヘレンダールの作品について簡単なスピーチを行いました。その時の原稿に加筆修正等を加え、掲載しておきたいと思います。 ヘ…

 くにたちバロックアンサンブル第7回演奏会(2010年5月15日@三鷹市芸術文化センター「風のホール」)

1週間+1日前となる2010年5月15日(土)、三鷹市芸術文化センター「風のホール」でくにたちバロックアンサンブルは「第7回演奏会」を開催いたしました。この日は天気もよく、幸いなことに200名ほどのお客様をお迎えすることができました。ご来場いただいた皆…

 YouTubeに聴くJ.S.バッハのシャコンヌいろいろ

パトリック・ビスミュートのバロック・ヴァイオリンによる演奏 YouTube - Patrick Bismuth, Ciaccona from Bach's 2nd Partita for solo violin BWV 1004https://www.youtube.com/watch?v=TbyJZdEzJBU パトリック・ビスミュート(Patrick Bismuth)が弾くバ…

 J.S.バッハ作曲「トリオ・ソナタ第3番 ニ短調 BWV527」に聴く3拍子の響き

YouTube - Bach, Organ Trio Sonata III (BWV 527), 3rd movement 上掲のヴィデオはヨハン・セバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)作曲「トリオ・ソナタ第3番 ニ短調 BWV527」の第3楽章を視覚化したものなのだそうです。原曲はオルガ…

 コープランド作曲「クラリネット協奏曲」に聴く弦楽合奏の響き

その昔、米コロムビアのLPで「Meeting at the Summit」というアルバムがありました。ジャズ・クラリネットの大御所ベニー・グッドマン(Benny Goodman, 1909-1986)が同時代のクラシック音楽を演奏するという内容のものです。 収録されていたのは以下の4つの…

 ジョン・アダムズ作曲「シェイカー・ループス」に聴く弦楽合奏の響き

John Adams dirige l'Asko/Schonberg Ensemble a la Cite de la Musique〔ARTE Live Web〕http://liveweb.arte.tv/fr/video/John_Adams_dirige_l_Asko_Schonberg_Ensemble_a_la_Cite_de_la_Musique/ 上掲のリンクは、現代アメリカの作曲家ジョン・アダムズ(…

 モーリス・デュリュフレの「Ubi caritas」

この作品に出会ったのはいつの頃か、もうわからなくなってしまいました。モーリス・デュリュフレ(Maurice Duruflé, 1902-1986)の「グレゴリオ聖歌による4つのモテット(Quatre Motets sur des thèmes grégoriens)」の第1曲「慈しみと愛のあるところ」。 Y…

 グレツキ作曲「交響曲第3番<悲歌のシンフォニー>」 【追記あり】

YouTube - Gorecki Symphony No. 3 "Sorrowful Songs" - Lento e Largohttps://www.youtube.com/watch?v=miLV0o4AhE4 ヘンリク・ミコワイ・グレツキ(Henryk Mikołaj Górecki, 1933-2010 )の「交響曲第3番<悲歌のシンフォニー>」が話題となり、CDがベスト…

 YouTubeに聴く弦楽合奏の響き、いろいろ

私はくにたちバロックアンサンブルというバロック音楽を専門とするアマチュア弦楽合奏団の指揮をしています。では他の時代の作品に興味がないかというと、もちろんそんなことはありません。もともとアメリカのクラシック音楽に興味を持っていたので、ナディ…

 YouTubeに見るアルカンジェロ・コレッリの合奏協奏曲

くにたちバロックアンサンブルでは、2010年3月7日(日)に国分寺市立いずみホール(JR中央線、西国分寺駅前)で開催される「第20回いずみ春の祭典」において、コレッリ(Arcangelo Corelli, 1653-1713)の「合奏協奏曲ハ長調 作品6-10」を演奏します。それを…

 アーノンクールの2010年来日情報メモ 【追記あり】

2006年に引き続き、2010年10月から11月にかけて3度目の来日が予定されているニコラウス・アーノンクール(Nikolaus Harnoncourt, 1929- )の情報を見つけたのでメモ。 2010年10月21日 - 10月30日 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス オーケストラ:ウィー…

 ロバート・バーンズの「Ae Fond Kiss」

先日、グラスゴー大学のアーカイブズにお勤めの方の講演に接する機会がありました。 講演の中で、スコットランドの詩人ロバート・バーンズ(Robert Burns, 1759-1796)の名前が出てきました。バーンズはグラスゴー大学に在籍したことはないが、アーカイブズ…

 無伴奏チェロによる名作「Julie-o」

ジャズ界で活躍する弦楽四重奏団、タートル・アイランド・クァルテット(Turtle Island Quartet)。クロノス・クァルテット(Kronos Quartet)以降、ジャズやポピュラー路線の弦楽四重奏団がいくつか話題になりましたが、そのほとんどはぱっとしないまま消え…

 ラトルとベルリン・フィルのラモー

先日、サイモン・ラトル(Sir Simon Rattle, 1955-)とベルリン・フィルの新しいDVDが発売されました。ラトルが常任指揮者に就任する前の1993年に行われたコンサートを収録したものです。 この演奏会(1993年11月6-8日)では、エクトル・ベルリオーズ(Louis…

 アーノンクールとベルリン・フィル

ひとつ前のエントリーではコープマンがベルリン・フィルを指揮した際のオーケストラについて見てみましたが、2009年3月にニコラウス・アーノンクール(Nikolaus Harnoncourt)がベルリン・フィルとハイドンのオペラ「騎士オルランド」を演奏した際にはどうだ…

 コープマンのベルリン・フィル定期デビュー

2010年1月のベルリン・フィル定期演奏会にトン・コープマン(Ton Koopman)が初登場(1月28-30日)。ベルリン・フィルの魅惑的なウェブ・サービス「デジタル・コンサートホール」(Digital Concert Hall)では、2010年1月30日の公演を観ることができるとのこ…

 Fairground Attraction - Allelujah

YouTube - Fairground Attractionhttps://www.youtube.com/watch?v=g8zJ6p6sCCc フェアーグラウンド・アトラクション(Fairground Attraction)。1988年にデビュー・アルバム「The first of a million kisses」(邦題:ファースト・キッス)を発表し1990年に…

 アッコルドーネの2010年来日公演

2つ前のエントリーでも話題にしたアッコルドーネ(Accordone)の来日公演ですが、昨日王子ホールから送られてきたちらしによると、チケット発売は2月27日10時からとのことです。 アッコルドーネ「フラ・ディアーヴォロ」 〜魔術とも薬ともなった歌と音 〜日…

 ハイフェッツが奏でる鋼のようなメンデルスゾーン

Jascha Heifetz - Mendelssohn Concerto (3)Mov - YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=pX_5jCNwfQw このヴィデオは、見るたびに新しい発見があります。それはメンデルスゾーンの作品についてであったり、ヤッシャ・ハイフェッツ(Jascha Heifetz, 1901-…

 Private Musicke LIVE

Private Musicke(プリヴァーテ・ムジケ)はピエール・ピツル(Pierre Pitzl)率いるヴィオール・コンソート。そして、その一方でギターやリュート、ビウエラなどの撥弦楽器によるアンサンブルも得意とするアンサンブルです。 Private Musicke. Violenconsor…

 くにたちバロックアンサンブル、ノン・ヴィブラートの源流

くにたちバロックアンサンブルはバロック音楽を専門とする弦楽アンサンブルですが、原則としてヴィブラートをかけません。それはなぜかというと、ヴィブラートをかけると長い音の後ろの方がテヌートになる傾向があり、次のフレーズとつながってしまうからで…