バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 ロバート・バーンズの「Ae Fond Kiss」

先日、グラスゴー大学アーカイブズにお勤めの方の講演に接する機会がありました。
講演の中で、スコットランドの詩人ロバート・バーンズ(Robert Burns, 1759-1796)の名前が出てきました。バーンズはグラスゴー大学に在籍したことはないが、アーカイブズには彼とグラスゴー大学関係者とのつながりを示す資料があるそうです。後でググってみたら、グラスゴー大学にはロバート・バーンズ研究センター(Centre for Robert Burns Studies)というのがあるんですね。

私とロバート・バーンズの接点は、エディ・リーダーEddi Reader)がバーンズの作品を歌ったアルバム「Eddi Reader Sings the Songs of Robert Burns」(邦題:ロバート・バーンズを想う)です。バーンズの名前を聞いたとき、真っ先にこのアルバムのことを思い出しました。


Sings the Songs of Robert...
YouTubeに、グラスゴー生まれのエディがバーンズの「Ae Fond Kiss」を歌ったビデオがアップされています。「The Burns Encyclopedia」によると、この詩は1791年12月、バーンズが自らの不倫に終止符を打たねばならなくなった際、愛人宛に送られたものなのだそうです。1791年12月と言えば、ちょうどモーツァルトが亡くなったのと同じ頃。

翌1792年、この詩は「Rory Dall's Port」という民謡のメロディーがつけられ『The Scots Musical Museum』に収録されましたが、エディーが歌っているメロディーとは違うもののようです。Googleブックス1839年に出版された版があったので当該ページを貼り付けておきましょう。

YouTubeにはこの楽譜に基づく演奏もありました。ウォルター・ピストン(Walter Piston, 1894-1976)門下、Gordon Binkerdのアレンジによるソプラノとピアノ伴奏によるチャーミングな演奏です。