コニカミノルタプラザ企画展「Sign −写真家たちの311−」
「それぞれの視点で震災を捉え、現地でシャッターを切り続け」た6名の写真家たち。この写真展に展示されている写真には、そこに写されている人々や風景だけではなく、それを撮った方々の「Leben」も写し込まれているように感じました。
不安や絶望の世界、あるいはその中に見いだされたささやかな希望、笑顔。
地震の翌日、「停電したままの小学校に避難し、理科の実験用に作られた豆電球の明かりを頼りに」お互い寄り添いながら「両親の迎えを待つ児童たち」。さまざまな感情が交差する中に、現実と正面から向き合って生きていこうとする子どもたち。
行方のわからない子どものために鯉のぼりを上げ、「もうずっと3歳だから永遠に鯉のぼりをあげないといけないな」と語る父。
ある写真には「人が人を想えるのはそこに肉体があるからではなく、「あなた」と「わたし」との間に、目に見えない魂の交流があるからだと気づいた。」というキャプションがつけられていました。
私は展示されている写真を観て、自分の魂が打ち震えるのを感じました。もしかしたら写真の向こう側にあるだろう魂と私の魂が、どこかで響き合っていたのかもしれません。そして、その瞬間、私は言葉を失ったのでした。
- 「Sign ―写真家たちの311―」
〔asahi.com(朝日新聞社)〕
http://www.asahi.com/eco/gallery/110725_sign311/
関連エントリー
- コニカミノルタプラザ企画展「Sign −写真家たちの311−」 - ふたたび
〔バシッといこうぜぃ blog - 2011年8月11日〕
http://d.hatena.ne.jp/pomz99/20110811/1312991525