バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 ブリテン「ヴァイオリン協奏曲」

 「戦争レクイエム」に続いて、ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)「ヴァイオリン協奏曲 Op.15」のヴィデオばかり観てる。ジャニーヌ・ヤンセン(Janine Jansen)がソロを弾き、ダニエル・ハーディングベルリン・フィルと共に伴奏をつけている演奏。

 エネルギー全開、驚異的な集中力で作品に立ち向かっていくヤンセン女史。叙情的なメロディーでさえも絶対に滲まず、鋼鉄でできたワイヤーの如く一点に凝縮していく。オーケストラの響きがどこかプロコフィエフショスタコーヴィチを思い起こさせるのは、第二次大戦開始直後という時代のせいか。ウィスペルウェイとは逆に、エネルギーを外へと放射するタイプのブリテン。残念ながら第3楽章パッサカリアの途中までしか観られないので、パーヴォ・ヤルヴィが伴奏した別の演奏を貼っておこうか。