バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 フライブルク・バロック・オーケストラと啓蒙時代管弦楽団の合体ヘンデル・コンサート

 というわけで、ゴットフリート・ファン・デア・ゴルツ率いるフライブルクバロック・オーケストラ(Freiburger Barockorchester:FBO)とレイチェル・ポッジャー率いる啓蒙時代管弦楽団Orchestra of the Age of Enlightenment:OAE)というふたつの古楽器オーケストラが合体してヘンデルの作品を演奏するコンサート。「王宮の花火の音楽」「2つの合奏体のための協奏曲第2番ヘ長調 HWV333」という編成の大きな作品、そしてケイト・ロイヤルとイアン・ボストリッジがソロを務める声楽曲という内容。

 「王宮の花火の音楽」ではファースト・ヴァイオリンがFBO、セカンド・ヴァイオリンがOAE、あとは混成という感じなのだろうか。指揮はファン・デア・ゴルツ。例の調子で楽譜なんか見ないで、コンサートマスターの席からあちこちに向かって笑顔をふりまきながら弾いてる。ブーレなんか、その笑顔がオーケストラの中で伝染していくのがよくわかる。
 一方、「2つの合奏体のための協奏曲」ではOAEとFBOが左右に分かれていて、ポッジャーが指揮者の位置でヴァイオリンを弾きながら全体をまとめているのがおもしろかった。あと、熊ちゃんみたいなオーボエのアンソニー・ロブソンが、案外おちゃめなおじさんだとわかって安心。全体として「Handel: Celebration」というタイトルにふさわしい、晴れやかなコンサートだったのではないかな。