バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 尾高忠明氏とBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団が奏でるヴォーン=ウィリアムズ「タリスの主題による幻想曲」

 昨年のプロムスで気になっていたコンサートのひとつ、尾高忠明氏が率いるBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団BBC National Orchestra of Wales)のイギリス音楽の夕べ。2012年7月31日、ロイヤル・アルバート・ホールでの演奏会からヴォーン=ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams, 1872-1958)「トマス・タリスの主題による幻想曲」。

 ほかのオケとはどうだか知らないが、尾高氏がBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団を指揮すると、音楽がよく鳴り、よく流れる。一時期、BBCミュージック・マガジンの附録としてこのコンビのCDがよくついてきたが、いつも音楽が自然に流れていくのを好ましく思っていた。弦楽器だけの編成によるこの作品でも、その美質は変わってない。
 朗々と鳴るメロディー、伽藍のように響くトゥッティ、そして蕩々と流れていく時間。