バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 日々雑感

 ノヴェロから出版されているパーセル協会版「アーサー王」のスコアがようやく到着。タイトル・ページには、1928年のデニス・アランデル(Dennis Arundell)版を、パーセル協会の監修のもと、マーガレット・ローリー(Margaret Laurie)が改訂したと書いてある。普段なら一番最後に演奏されるあのシャコンヌが、一番最初に「First Music」として印刷されている。このとおりに演奏することってあるんだろうか?
 それにしてもパーセルの音楽はおもしろい。後のラモー風とも言える16分音符の嵐があったり、モンテヴェルディやヴィヴァルディのようなイタリアっぽい箇所があったりする。そして何よりも、「コンサートで1曲くらい歌っちゃおうかな」と思わせるくらい素敵なメロディーにあふれている。いや、もちろん歌わないけどさ。
 目下の作業は「パッサカリア」の構成を決めること。原曲では、声楽(ソロ、合唱)と管楽器が入るのだが、フライブルクバロック・オーケストラのCDを参考にしながら、その部分を避けるような楽譜を作らなければならない。たぶん、ダブルリードの管楽器だけになるところを、コンチェルト・グロッソのコンチェルティーノみたいにするんだろうな。まぁ、そんなことを電車の中でスコアを片手に考えているわけだよ。