バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 シェーンベルク「室内交響曲第1番」、ただし・・・

シェーンベルクの「室内交響曲第1番 作品9」は15人の奏者のための作品だということは有名ですが、フル・オーケストラ版があるということはあまり知られていないのかもしれません。
アーノルト・シェーンベルク・センターの「Kammersymphonie fur funfzehn Soloinstrumente op. 9」のページによると、この作品には下記のようなバージョンが残されているということです。

VERSIONS:
Fassung für 15 Solo-Instrumente (1906/1912);
Fassung für Orchester (1914/1922);
Fassung für großes Orchester (Opus 9 B) (1936);
Auszug für Klavier zu vier Händen (1907);
Fassung für Klavierquintett (Fragment, 1907);
I. revidierte Neuausgabe (1914);
II. revidierte Neuausgabe (1922)

YouTubeにあるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の公式チャンネルに、サイモン・ラトルが大オーケストラ版(version for large orchestra)を指揮した演奏がアップされていました。「version for large orchestra」とあるからには「作品9B」のことでしょう。
たった2分51秒しかない抜粋ですが、それはもう見事な演奏です。ぶったまげ。


 
特に42秒くらいから始まるチェロ・パートには度肝を抜かれます。是非ともよい音で聴きたいのでSACDとかBDでも出してくださいな。