バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 YouTubeに聴く弦楽アンサンブルいろいろ

1980年代の初めに、クロノス・クァルテットKronos Quartet)が「パープル・ヘイズ」などのポップ・ミュージックを演奏し、それが単なる「お遊び」ではなく、聴衆の魂を揺り動かすほどの感動を与える内容だったので、私たちは大きな衝撃を受けたものです。そしてその時、「これからはポップ・ミュージックにも真剣に取り組まなければならないのではないか」と思いました。
つい最近、クラシックの弦楽器奏者達がジャズやポップ・ミュージックを演奏しているビデオをいくつか観て、「この30年の間に時代は随分と変わったんだな」ということを実感しました。エベーヌ四重奏団Quatuor Ebene)のこのビデオからは、クラシック演奏家がジャズの衣を身にまとおうとした作り物ではなく、「目の前にある音楽をあるべき姿で演奏したら自然とこうなるんだよ」という感じがよく伝わってきます。

マイケル・ジャクソンMichael Jackson)の「スムーズ・クリミナル(Smooth Criminal)」を2本のチェロで演奏しているこちらのビデオも最高にいい感じです。もうクラシックとかポップとか言っている場合ではない。(Stjepan Hauser & Luka Sulic のFacebookアカウントはこちら

そして、クロノス・クァルテットが1980年代最後のコンサート(1989.12.16、東京文化会館大ホール)でジミー・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)の「フォクシー・レディー(Foxy Lady)」を演奏しているなつかしのビデオも見つけました。以前に紹介したビデオとは違って、この演奏では曲の最後の方で「フォクシー」という声が入ります。