バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 ヘレンダールの楽譜、準備中です。

ヘレンダールのスコアへ書込(途中経過)


 ただ今、くにたちバロックアンサンブルでは選曲大会が進行中です。というわけで前回の練習で試奏した6曲の中から、とりあえずピーター・ヘレンダール作曲「グランド・コンチェルト(合奏協奏曲)ト短調 作品3-1」の準備を始めてみました。
 2010年の第7回演奏会では同じ作品3の中から長大なフーガ風の楽章を含む第6番を、今年の第8回演奏会ではパストラールで締めくくられる第4番を演奏しました。
 今、楽譜の準備を進めている第1番ト短調は、力強い「Overture」とそれに続くフーガ風の「Allegro」、4分の3拍子の「Largo」、コンチェルティーノとトゥッティとの対話でエキサイティングな雰囲気満点の「Presto」、最後はギャラントな香り漂う「Menuet」で締めくくられる、という構成になっています。
 この作品、1959年に刊行されたスコアがあるのですが、それに対応するパート譜が見当たりません。なので、これまでと同じく18世紀に出版されたパート譜ファクシミリを利用します。きれいに書かれていて見やすいのですが、パートによって音符の書き方が違っていたり、誤記などもあるので、まず最初にスコアと突き合わせながら内容の確認を行わなければなりません。
 また、パート譜には「小節番号」が記されていないので事前に書き入れておくことも必要です。なぜなら、そうしないと「では皆さん、86小節から練習しましょう!」と言った時に、曲のアタマから数えて86小節目がどこなのかを、アンサンブルのメンバー全員で探さなければならないからです。
 ところで、この小節番号を間違えて記入してしまうと、「あれー、なんでセカンド・バイオリンだけ違うところから弾いているんだろーなー?」とか、かえって大変なことになってしまうので要注意。
 前科もあるので、今回こそは間違えないようにしないとね。