フィリップ・グラス「サティアグラハ」ふたたび
約束の水曜日、ちゃんと観に行ってきた。ウルトラマンのように3分しかもたないかも、とか言っちゃってごめんな。ものすごく感動した。あんまり感動したので木曜日も観に行く。絶対行く。這ってでも行く。金曜日は19時まで仕事が入ってるけどどうするかな。昨日のエントリーで「歌手たちの呼吸が、クリスタルに風穴を開けているかも」とか書いたけど大当たり。ってゆーか、大きな穴がバンバン空きまくり。なんか、クリスタルからとてつもない波動が発信されていて、あっけにとられた。なんとなくクリスタルとかバカ言ってんじゃないよ。泣く子も黙って寝てしまう上演時間3時間52分は伊達じゃないからな。観てるやつら全員泣け。思いっきり泣け。オペラで設定されてる1896年から1913年って渋沢栄一の時代とモロかぶってるじゃないか。タゴールも出てくるぞ。やったぜベイビー!音楽はフィリップ・グラスだから最初から最後までほとんど分散和音。複雑なリズム。天下ご免のリリカルなメロディー。素晴らしい演出に美術。新聞にトタン板にテープ、でかい人形も印象的。それから歌だけではなく演技にも説得力を持った歌い手たち(合唱含む)。こんなに感動するとは思わなかった。オーケストラも偉いと思った。ミニマルだから好き嫌いはあると思うが、第2幕なんかは誰にでもアピールすると思うぞ。1列後ろのおっちゃんはいびきかいて寝てたけどな。第3幕はキング牧師のスローモーションのようなパントマイムが音楽と絶妙なコラボレーション。カメラワークも秀逸。前半の行進しているとこで退屈する人が多いかもしんないけど、ガンジーひとりになる後半、これほど印象的な舞台は観たことがない。ただただ絶句。言葉を失う。1オクターブの音階を上がっていくだけのシンプルなメロディーを歌うガンジー。そのメロディーを繰り返す度に気高さと崇高さが増してくる。もう、めっちゃサブライムだよ。知らないけど。オペラが終わった後に、メトの客席はスタンディング・オーベーション。当然だな。まったく素晴らしいプロダクション。脱帽だよ。初めて観る人は、上映が始まる前に「あらすじ」を頭に入れとくといいぞ。ストーリーの状況を説明してるのは人々の動きだからな。それから日印協会のサイトに「<サティヤグラハご優待券>」というのがあって、プリントアウトして持って行ったら割引になった。明日も観に行くのが楽しみだ。仕事が手につかないかも知んない。いえ、そんなことはないです。ちゃんと仕事します。すいません、すいません。あと、オペラとは全然関係ないけどさ、深夜の中野の裏通りで、年配のおっちゃんに「熟女いますぜ」とか声かけるのやめれ。どんだけ高齢な方が出現するのか。小一時間問い詰めたい。心ゆくまで問い詰めたい。早く休ませてやってくれ、お願いだ。というわけで今日はこのまんま更新ボタン押しちゃうぞ。ええい、押しちゃった。ではまた明日。お休みっ!