バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 2011年の弾き納め - ヘレンダール「合奏協奏曲 ト短調 作品3-1」

 来年3月のステージで、ピーター・ヘレンダールの「グランド・コンチェルト(合奏協奏曲)ト短調 作品3-1」を演奏するということもあり、昨日は10分ほどの合奏協奏曲を、2時間半びっちりとすみからすみまで練習。そして、この練習を以て、くにたちバロックアンサンブルの2011年の活動はおしまい。
 今になって考えてみれば、よくここまで来たなと思う。いや、マジで。19年前のくにバロ創立当初には、フランス風序曲の付点リズムを弓順で弾くなど不可能かと思った。無理矢理やってたけど。
 今年の最大の成果は、ダウンビートとアップビートを弾き分けられるようになったこと。拍をストンと落とす(ダウンビート)のと、ポンと打ち上げる(アップビート)ことの違い。これはけっこう大きなポイントで、拍節を決めるのにも、アクセントをつけるのにも、この感覚は大事。
 また、これまでヴィブラートはほとんどかけなかったけれど、ヴァイオリンのコンチェルティーノとか、少しずつヴィブラートをかける箇所を定められるようになった。もちろん派手に音程を揺らすわけではないが、ソロを弾く際の装飾音として、ヴィブラートを適切にかけられるようになるといいね。
 そういえば、スコアへの書き込みも少しずつ増えてきたな。やってみて初めてわかることもあって、毎回が勉強みたいなもの。書き留めておかないと忘れちゃうし。はっはっは。
 ヘレンダールの作品は、これで3曲目になる。なぜその作品を演奏するのか?そこに素晴らしい作品があるからだよ。私たちの役割は、聴きに来てくださったお客様に「知らない曲だけど、いい曲ですね」と言っていただくことなんじゃないかね。
 というわけで、これからもひとつひとつの音楽に果敢に立ち向かってまいりましょう。決して楽な道のりではないけれど、ひとりでできないことを、みんなでやるのが合奏なんだからさ。来年もそんな感じで、ひとつよろしくお願いいたしまする。でわでわ。

ヘレンダールのスコア