バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 ジョージ・ガーシュウィン「アイ・ガット・リズム」

 手元に『Gershwin at the keyboard : 18 song hits arranged by the composer for piano』という楽譜がある。これは「ガーシュウィン・ソングブック」と言われているものではないかな。表紙の裏に「Introduction by George Gershwin」という長めのコメントが掲載されており、その中でガーシュインは、「アメリカのポピュラー音楽の大半は生まれてまもなく死んでしまい、ほどなく忘れ去られる」と書いている。そして、「出版のために歌をまとめてみないかと言われたとき、私はそのアイディアに熱狂した。なぜなら出版されればそれらの歌はその命を長らえるだろうから」と続けている。確かに彼の希望は実現され、SPレコードやピアノ・ロールに残された自作自演の録音とともに、この楽譜のおかげで、私たちは約80年経った現在でもガーシュウィンの音楽を正確に知ることができるだけではなく、これらの作品を様々な機会において弾いたり聴いたりすることができるのである。

 ウィリアム・ボルコムがピアノを弾いたガーシュウィン・アルバムからの抜粋。このビデオに収録されている「アイ・ガット・リズム I Got Rhythm」は、後にピアノとオーケストラのための「アイ・ガット・リズム変奏曲 Variations on "I Got Rhythm"」という作品に成長した。この変奏曲では、「アイ・ガット・リ〜ズム♪」というフレーズに含まれる4つの音を様々に発展させて「8分間で世界一周」みたいな世界を創り上げている。いや、さすがに世界一周は言いすぎかな。2丁目の中華街と3丁目の飲み屋街めぐりとか(笑

 で、誰も言わないから書いておくのだけれど、「フー・ケアーズ」をゆっくりめのテンポで演奏した後にベルクの「ピアノ・ソナタ」を続けて弾いてみるとおもしろいぞ。全然違和感なくつながる。ガーシュウィンとベルクやヴェーベルンあたりのピアノ曲をごちゃまぜにしてみたら、けっこう不思議でおもしろいプログラムが作れるのではないかな。