バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 ポール・ジェイコブスが弾く「ブルース、バラード&ラグ」

 ついにポール・ジェイコブス(Paul Jacobs, 1930-1983)がアメリカの作曲家、ボルコム、コープランド、ジェフスキーのピアノ作品を演奏した「ブルース、バラード&ラグ Paul Jacobs plays Blues, Ballads & Rags」というアルバム(Nonesuch 79006-2)をゲット。
Blues & Ballads
収録曲目は以下の通り。

  1. ウィリアム・ボルコム「3つのゴースト・ラグ」
  2. アーロン・コープランド「4つのピアノ・ブルース
  3. フレデリック・ジェフスキー「4つのノース・アメリカン・バラード

 デジタル録音のわりと初期の頃に作成されたアルバムで、最初に聴いた時にはLPレコードだったな。ノンサッチの製盤があんまりよくなくて、レコードが波打ってたのを覚えてる。その後、CDとしては発売されはしたが、廉価盤とかで再発売されることなく今に至っているのではないか。
 あらためて聴いてみて、ボルコムのラグはこの演奏が脳みそにすり込まれているのがよくわかった。自分と対話をするかのように、ちょっぴりナイーブなところを強調したジェイコブスの演奏で聴くと、やはりラグでしか表現できない世界があるんじゃないかなぁ、と思う。なんとなく流れていく特別ではない日常の時間の中で、ふと移ろいゆく心の変化をじんわり感じて、「ああ、そうそう」とか頷く、みたいな。ともかく、他のどの演奏を聴いてもしっくりこなかった理由がこれでわかった。
 コープランドピアノ曲を聴くのも、ものすごく久しぶり。コープランド特有の乾いた不協和音が懐かしい。そういえば、大学に入って一番最初の学内演奏会で弾いたのはコープランドの「キューバ舞曲」だったっけ。ドリフの「ババン・バ・バン・バン・バン」みたいに始まるアレ。
 さて、これで新しいプレイリストを作る素材はそろった。今度のテーマはアメリカ〜ンなピアノ曲でいこう。どんなものが、で・き・る・か〜な〜♪