バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 3月のステージへ向けて、経過報告

 今日(1月30日)、職場を出てふと上の方を見たら、上弦の月木星、金星が輝いていた。冷え切った夜空は透明で、お空の向こうの方から自分の心の中まで、一本の線で繋がっているような感じがして、ちと不思議だったな。
 日曜日にくにたちバロックアンサンブルの練習があり、朝の9時半頃にJR国分寺で電車を乗り換えたら随分と寒かった。国立に着いたら、さらに冷蔵庫の中を歩いているような冷気が漂っていたので思いっきりワロタ。あれじゃあ、弦楽器を弾くのにも辛かろうて。
 今、くにバロでは3月のステージへ向けて、ピーター・ヘレンダール「合奏協奏曲ト短調 作品6-1」の仕上げにかかっている。第1楽章冒頭のフランス風序曲も、付点リズムが随分と研ぎ澄まされてきたし、それに続くフーガも筋立てがはっきりと分かるようになってきたように思う。ゆっくりした3拍子である第2楽章のラルゴも、ノン・ヴィブラートの響きでメロディーを語ることができるようになってきている。
 練習していて「おもしろい」と感じるのは、やはり身体が温まり、心に火が付きはじめる頃からなのだろうな。昨日みたいに寒い日には、部屋が暖まるのに時間はかかるのだけれど、火が灯る瞬間というのはそういうこととは関係ない。まあ、指揮者というのは、その火をつけるのが仕事なんだけども。
 前にも書いたように、ひとりでできないことを、みんなでやるのが「合奏」。ヴィブラートをかけなくても、いくつものパートが織りなす和音の移り変わりとか、音の形を紡いでいくとか、そういうことで、作品それ自体が音楽を語り始める。ノン・ヴィブラートで弾くラルゴのちょっとクールな響きが、聴いてくださる方々の心を少しでも暖かくすることができるとよいのだけれど。そのあたりも今回の目標のひとつ。
 さて、本番まであと一月ちょっと。がんばって、まいりましょう!