バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 ヘンデルさんとムファットさん

 もう昨日のことになってしまったが、2月23日というのはジョージ・フレデリックヘンデルGeorge Frideric Handel, 1685-1759)の誕生日。ハッピー・バースディ、ヘンデル

 くにたちバロックアンサンブルでは、目下、6月の演奏会へ向けてヘンデルが作曲した「合奏協奏曲 ト長調 作品6-1」の練習中。よく知られているように、作品6は1739年に12曲が一気に作曲された。その巻頭を飾る作品として、このト長調の作品はとても堂々とした序奏から始まる。もちろん付点リズム満載だけど、その付点リズムの意味するところは悲劇的なヘレンダールのそれとはちょっと違って、崇高な力強さを思い起こさせるものだ。

 くにバロでこの作品を演奏するのは2回目。「1回目は?」というと有史以前というか、結成して2年目か3年目くらいに無理矢理やったような気がする。要するに、よく覚えてないっていうことなんだけどさ(笑
 で、団内で人気のある作曲家四天王みたいなのを決めるとするなら、ヘンデルさんは絶対にランクインするだろうな、と。バッハさんは管楽器が入るからとりあえず考えないという前提なんだが。さて、あとの3人は誰でしょう?
 ちゃんとアンケートをとったわけではないけど、たぶんリュリさん(Jean-Baptiste Lully, 1632-1687)、コレッリさん(Arcangelo Corelli, 1653-1713)、そしてムファットさん(Georg Muffat, 1653-1704)のあたりから2人くらいは入るんじゃないか。あと、最近人気のヘレンダールさん(Pieter Hellendaal, 1721-1799)も忘れてはいけない。
 このうちムファットさんの命日というのが、ヘンデルさんの誕生日と同じ2月23日なんだと。ほぉ。

 ヘンデルさんにしろムファットさんにしろ、自分たちより300年も後の時代に、極東のアマチュア合奏団が1年もかけて合奏協奏曲を練習するとは思いも寄らなかっただろうな。彼らは今頃「お空の向こう」からどんな顔してこっちの様子を見ているんだろうか。「お前らへたっぴぃだから、おととい来やがれ」とか言いながらも、ニコニコしながら我々の活動を見守っていてくれるとよいのだけれど。