リャードフのピアノ曲
最近、ウラジーミル・マルティノフやアルヴォ・ペルトなど、旧ソヴィエトの作曲家の作品を聴くことが増えている。そこへ期せずしてリャードフのお便り。感謝。ありがたし。
- Liadov: Solo Piano Music - CD - CDH55309 - Anatol Liadov (1855-1914) - Hyperion Records
http://www.hyperion-records.co.uk/al.asp?al=CDH55309
アナトーリ・リャードフ(Anatoly Konstantinovich Lyadov, Анатолий Константинович Лядов, 1855-1914)の作品というと、トスカニーニやストコフスキーが指揮したオーケストラ曲しか知らなかった。たとえばこんなの。デュカスの「魔法使いの弟子」に似た曲だと思ったら、やはり魔法使いが出てくる話らしい。
- Liadov Kikimora - Toscanini NBC - 1952 - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=f5r6w5i2KqI
リャードフはピアノの名手だったこともあり、ピアノ作品が多く残されているようだ。CDに収録されている曲は、どれもピアノの音が美しく響いている。なんとなくショパンとシューマンの中間で、どちらかというとショパン寄りの作りなのかなと思うのだが、一方でセヴラックに通じるようなところがあるようにも感じる。っていうか、同じようなフレーズが出てくるじゃん(笑
ここにも猫?そう。でも、そこにあるのは1匹ではなく、2匹の猫が遊んでいたり毛繕いをしていたりする光景。そして、その仕草や様子を見つめる私たち。それは、晩年のスクリャービンっぽい雰囲気の作品でも同じ。必ず何らかの光景が浮かんでくる音楽がそこにある。