バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 ヘイ・ディンガ・ディンガ・ディン

 飛鳥山の桜は、めでたく八重が咲き始めた。
飛鳥山の桜(2012.04.13)
 「明日からアイアランド禁止な」なんてうっかり書いてしまったせいか、今日(4/12)は一日中、頭の中でジェラルド・フィンジ(Gerald Finzi, 1901-1956)の「恋する男とその恋人 It was a lover and his lass」が鳴っていた。それは、ふたつ前のエントリーに書いたスティーヴン・ヴァーコーとは別の、弦楽合奏版によるCDを入手したということがあったからかもしれない。
English Orchestral Songs
 イギリスのバリトン、クリストファー・モルトマンの声は、ヴァーコーとは全然違って重心が低く響きが重い。目の前に広がる結婚式の様子も、ヴァーコーのように語られるのではなく、油絵のように描かれる。それもまわりの風景をも包み込むように、ひとつのドラマとして。聴き終わった後で、「この恋人たちは二人でどのような人生を歩んでいくんだろう」ということが気になるような、そんな感じがしておもしろい。
 YouTubeをつらつら見ていたら、今度は若い女性が歌っているビデオに出会った。

 おそらく彼女はまだ勉強中で、技術的にも発展の余地があるのだろう。でも、ストレートにメロディーを奏でていく中に感じられる「新鮮さ」は、プロの歌い手からは決して聴くことのできないものだ。私たちは、こういう「新鮮さ」を絶対に忘れてはいけないのだよ。ああ、若いって素晴らしい(笑。いやマジでそう思うぞ。
 この1週間は思った以上にストレスフルで、金曜日にはダメ押しの打合せ2連発に襲われたけど、アイアランドとフィンジ、それから飛鳥山の桜に随分と助けてもらった。心からの感謝を!