バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 ウィリアム・ウォルトン「弦楽合奏のための二つの小品」

 今日、4月26日はウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare, 1564-1616)の洗礼日なんだそうだ。2日前のNDL「カレントアウェアネス・ポータル」には、「英国の劇作家ウィリアム・シェイクスピアの誕生日は伝統的に4月23日(死亡日と同じ)とされ、祝われています」という記事がでており、その中に「シェイクスピアは多くの詩や30以上の劇を残したものの手稿や個人的な手紙が残っておらず」とあった。へぇ、そうなのか。

 実は、そんなこととはつゆ知らず、こないだの日曜日(22日)にローレンス・オリヴィエが出演した映画「ヘンリー五世」(1945年製作)のワンコインDVDを本屋で見つけ、断片的に何度か観ていたところだった。
DVD洋画セレクション 1、ヘンリー五世 (<DVD>)
 なんで断片的かというと、ウィリアム・ウォルトンの「弦楽合奏のための二つの小品」として知られる「パッサカリアファルスタッフの死〉」と「彼女の唇に触れて別れなん」の原曲を聴きたかったからだ。

 シェイクスピアの原作だと第2幕の最後、このDVDだと31分を過ぎたころからパッサカリアが流れ出し、床に伏せっているファルスタッフが映し出され、息を引き取る場面に続いていく。そして、ファルスタッフが亡くなると次の場面に移り、「彼女の唇に触れて別れなん」とともに男たちが別れを告げ、戦場へと旅だって行く。この間、約8分ほどで「彼女の唇」なんか一瞬で終わってしまう。DVDを観てわかったんだけど、「彼女の唇」のコーダの部分は映画用のスコアにはないみたいだ。
 こちらのサイトの解説によると、パッサカリアのテーマはファルスタッフのライトモチーフで、原曲は「ワトキンスのエール Watkin's Ale」なのだそうだ。映画の中では、最初はファゴットでユーモラスに奏でられるけど、オーケストレーションが変化していって、最後はしめやかな弦楽合奏で幕を閉じる、ということなのかな。