バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラの「ガリレオ・プロジェクト」

 くにバロの演奏会が終わり、来年へ向けての仕込み中。アマゾンを見てたらおもしろそうなDVDを発見したので入手してみた。CDがおまけでついて、お値段なんと2,290円(エントリー執筆時の値段)。
ガリレオ・プロジェクト 天球の音楽(1CD+1DVD)
 ターフェルムジークの「ガリレオ・プロジェクト」というのは、ガリレオ・ガリレイ天体望遠鏡で史上初めて天体観測を始めた1609年から400年後の2009年、「世界天文年」として祝われたこの年に開始されたプロジェクトなんだそうだ。

 舞台の後ろにはハッブル望遠鏡が撮影した天体の映像などが映し出されている。ターフェルムジークの面々はその映像をバックにして、17・18世紀の作品を「暗譜で」演奏するというスタイル。舞台に描かれた丸い円やシャコンヌのような繰り返しの音楽は、天体の運行を思い起こさせる。
 暗譜なので譜面台の位置に縛られることなく、演奏者が会話をするようにフレーズをやりとりする様子がバロックっぽくて大変よろしい。イタリアのチャッコーナは、イル・ジャルディーノ・アルモニコのような「丁々発止のやりとり」というよりも、もっとゆったりと会話を楽しむような感じかな。

 演奏曲目にリュリ作曲「ファエトン」からの音楽が含まれていて超グッド。もちろん、あのシャコンヌもあり。

 CDから先に聴いたけど、映像を見る方が何倍も楽しい。YouTubeにはDVDにも収められている映像がプロモーション用にいくつかアップされているみたいだから、探してみてはどうかな。たまに詩の朗読も入るけど、ターフェルムジークのメンバーが笑顔で演奏している様子を見るだけでも楽しめると思うぞ。
 

追記(2013.11.17)

 2013年11月16日に行われた来日公演に行ってきた。やっぱ実演に接するのがいちばん。関連エントリーはふたつ。