バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 バーンスタインが指揮するベートーヴェン「弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op.131」(弦楽合奏版) - その2

 下記エントリーの承前。

 YouTubeを観てたら演奏の全体を収録しているヴィデオを発見。レナード・バーンスタインLeonard Bernstein, 1918-1990)とウィーン・フィルの演奏は圧倒的なエネルギーを放射していて、つい最後まで観てしまった。

 オリジナルを尊重する向きには、弦楽四重奏のための作品をわざわざマッチョな編成で、それ故に「がたい」の大きい演奏になっていることに疑問を持たれるかもしれない。しかし、マスターピースと呼ばれる作品から霊感を受けた音楽家たちの、持てる力の限りをつくした演奏であることは間違いないと思う。

 そういえば、これと似たような印象を受けた演奏があった。以前、ここに書いたフルトヴェングラーが第2次世界大戦中に指揮したヘンデルだ。このふたつの演奏に通じるものというのは何なんだろう。なんとなくわかるようでいて、まだよくわかっていないのだけれど。