バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 ヴォーン=ウィリアムズ「チェロとオーケストラのためのロマンツァ」

 ようやくCDが手に入った。レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams, 1872-1958)の「チェロとオーケストラのためのロマンツァ」。
English Idylls-Delius Bax Bridge Elgar Dyson Holst
 この「ロマンツァ Romanza」は、1954年に作曲された「チューバ協奏曲」第2楽章のソロ・パートをチェロの音域に合うよう書き改めたものなのだそうだ。少しジェラルド・フィンジっぽいテイストがあって、心の隙間にスルリと入り込んできそうで怖い(笑。

 たった5分ほどの作品だが、タスミン・リトルの弾く穏やかな「揚げひばり」と続けて聴いたら、明後日の方角へトリップしそうになった。明日からまた仕事だというのにヤバイ。

 1921年に現在の形となった「揚げひばり」のサブ・タイトルは「ヴァイオリンとオーケストラのためのロマンス」。第二次世界大戦を挟んで、ふたつのロマンスが語りかけるものは随分と違うものだ。片方は空の上から明日の希望を、そしてもう片方は、重い荷物を背負いつつも今を生きられることの歓びを語る。なんか、そんなことを思ったのであるよ。