バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 「レ・シエクル」という名のオーケストラ

 テレマン(Georg Philipp Telemann, 1681-1767)「ターフェルムジーク」第1集に含まれる「序曲 ホ短調」(TWV 55:e1)のレジュイサンスを調子よくノリノリで演奏しているヴィデオ発見。これはいいぞ〜!

 演奏しているオーケストラはフランスの「レ・シエクル Les Siecles」、太鼓を叩きながら指揮をしているのはフランソワ=グザヴィエ・ロト(François Xavier Roth, 1971- )。この映像はフランスのテレビ局による「PRESTO」というスポット番組で、HMVの解説によると「各回2分強にまとめられた様々な名曲を、楽器の紹介とトークを交えながら進行していく番組」なのだそうだ。ちなみに、17世紀のジャン=バティスト・リュリJean-Baptiste Lully, 1632-1687)の回はこんな感じ。

 ラモー(Jean-Philippe Rameau, 1683-1764)「リゴードン」ではアニメのダンスがかわいい。

 で、このオーケストラは19世紀の作品も(たぶん)当時の演奏してしまう。たとえばビゼーGeorges Bizet, 1838-1875)では木管のフルートの響きが美しい。

 チャイコフスキー(Peter Ilyich Tchaikovsky, 1840-1893)の「くるみ割り人形」にはミュステル製のチェレスタが登場し、まろやかな音色を奏でる。

 デュカ(Paul Abraham Dukas, 1865-1935)「魔法使いの弟子」(1897年)。ここではフランス19世紀末の様々な管楽器や打楽器を見ることができてうれしい。

 そして20世紀の作品。1910年にパリで初演されストラヴィンスキーの「火の鳥」。

 指揮棒を持たないロトの指揮の下、オーケストラのメンバーはノリのよい演奏を繰り広げていて、見ても聴いても気持がよい。フランス語がわかったら、もっと楽しめるのであろうなぁ。