バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 J.サヴァールが指揮するラモーの管弦楽組曲



 昨夜は、クリスマスのイルミネーションも鮮やかな国立に行って、恒例のソーセージ・ナイト。ビールをグビグビ飲みながら、6名で焼きソーセージを45本という記録をたたき出すという濃厚な時間を過ごしたのであったよ。もし自分の体調がマシな状態だったら、50本くらいオーダーしてたんじゃないか。冗談だけど。
 で、飲んでる途中で音楽映画の話になり、「王は踊る」「めぐり逢う朝」はいいですね、とか言ってる。「王は踊る」では今は亡きムジカ・アンティクヮ・ケルンの、「めぐり逢う朝」ではジョルディ・サヴァールJordi Savall, 1941- )の演奏も素晴らしい。そういえば来年の7月にグラーツのシュティリアルテ音楽祭でサヴァールがリュリやラモーの管弦楽曲によるコンサートがあるなぁ。あ、それ行ってみたいですねぇ。あっはっはー(笑
 家に帰って調べてみたら、サヴァールのコンサートというのは2013年7月21日にグラーツのヘルムート・リスト・ハレというところで行われるらしい。演奏曲目はリュリ「アルチーナ」、マレ「アルシオーヌ」、ラモー「優雅なインドの国々」「レ・ボレアド」からの管弦楽組曲。もしかしたら以前このエントリーにまとめたコンサートと同じ内容かも。

 YouTubeサヴァールのヴィデオをいくつか観ていたら、ラモーの4つのオペラから管弦楽曲を抜粋したコンサートのヴィデオがあった。

 演奏されているのは「ナイス Naïs」(1748)、「優雅なインドの国々 Les Indes Galantes」(1735)、「ゾロアストル Zoroastre」(1749)、「レ・ボレアド Les Boréades」(1764)からの管弦楽組曲4曲。YouTubeのページには詳しい曲目とともに楽譜のソースが記載されている。サヴァールたちがこれらの資料に基づいた楽譜を使っているかどうかはわからないけど、フランス国立図書館BnF)の資料番号が記載されているので、電子図書館ガリカ Gallica」で公開されているかどうかを調べてみた。(2012.12.10 0:00頃検索)

  1. Naïs (1748) - "París, Biblioteca Nacional de Francia, A-165 (1-4)"
    http://gallica.bnf.fr/ark:/12148/btv1b72005307
  2. Les Indes Galantes (1735) - "París, Biblioteca Nacional de Francia, A-132 (A,2)"
    http://gallica.bnf.fr/ark:/12148/btv1b7200531n
  3. Zoroastre (1749) - "París, Biblioteca Nacional de Francia, Vm2. 376"
  4. Les Boréades (1764) - "París, Biblioteca Nacional de Francia, Rés Vmb Ms4"

 検索してみたら、前半2曲は当該資料を見つけることができたが、3-4曲目は見当たらないようだった。ちょっと残念。フランスは自国の文化財をインターネットで公開するのに熱心だから、いずれ公開されることだろう。
 ところで、YouTubeにはフランス・ブリュッヘン(Frans Brüggen, 1934- )と18世紀オーケストラが「レ・ボレアド」の「Entrée des Peuples」を演奏したヴィデオがある。こちらはサヴァールたちの演奏よりも耽美的と言えるかも。彼らの演奏を聴くと、ラモーの作品がいかに美しい響きを持っているのがよくわかる。来年来日公演があるようだけれど、演奏曲目の中にブリュッヘンの大好きなラモーがなくて少しがっかり。