バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 サン=サーンス「動物の謝肉祭」

 年末も押し迫ってきて、実家では孫たちが来る準備が始まった。今年はCDを1枚ずつあげたいらしく、お姉ちゃんには吹奏楽、弟くんにはピアノのアルバムを見繕って欲しいというリクエスト。そういうジャンルは全然わからんから困ったなと思っていたら、某所で魅力的なiPadアプリを教えてもらう。ありがたし。よ〜し、気合い入れてiPad miniを用意しちゃうおーかな。

 ベッドの上で、お父さんが子どもにカミーユ・サン=サーンス(Charles Camille Saint-Saëns, 1835-1921)「動物の謝肉祭」の絵本を読んでいるという設定。オーケストラの演奏風景にアニメをかぶせてアプリにしてるのだが、ちょっとしたゲームもついていて、話をする大人も、話を聞く子どもも楽しめるという内容。いいなぁ、こういうの。チョン・ミュンフン(鄭 明勳, 1953- )とフランス放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏はちゃんとしてるし、アニメはセンスが良いし、本当によくできてる。なによりもオーケストラのメンバーが楽しんで演奏しているのがいい。
 第1曲目の「序奏と百獣の王ライオンの行進 Introduction et marche royale du lion」はこんな感じ。がお〜っ。

 4曲目の「亀 Tortues」では、亀さんの歩いた跡がお花畑に。途中でひっくり返されてしまうのは、ちょっとかわいそうだけど。

     

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 第11曲目「ピアニスト Pianistes」の仁義なき戦いにはワラタ。BANG!

     

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 最後の「終曲 Finale」ではそれまでのキャラクターがアニメで大集合。「今、どのキャラのテーマを演奏しているか」が(全部ではないけれど)かぶっているので、わかりやすくていいぞ。

 ちなみに、このアプリにはiPhone版もある。ただし、14曲中「雌鶏と雄鶏」「象」「カンガルー」「化石」「白鳥」「終曲」の6曲しか入っていないので気を付けましょう。ちなみにiPod touchで聴いてみたら、さすがにコントラバスが低音で奏でる象さんはきつかった(笑

     

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 こういうアプリが増えていくと、クラシック音楽に夢を持ってくれる子どもたちが増えてくるんじゃないかな。「動物の謝肉祭」の次は何がいい?ラモーの管弦楽曲もよさそうだけど、ルロイ・アンダーソンの作品なんかどうだろう。