バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 ラフマニノフ「交響曲第2番」

 どこまでもだらだら続くことで有名なラフマニノフ交響曲第2番 ホ短調 作品27」。YouTubeにアップされている尾高忠明氏とBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の演奏がとても素晴らしかったのでリストにまとめてみた。

 ともかく演奏がちゃんとしていることに感動。サウンドの腰が据わっていて、どこにもスキがなく、音楽が自然に展開していく。特に、シンフォニーとして折り重なっていく全てのモチーフが、全体という「時間」の中で、今そこにある意味と共に伝わってくるのが凄い。それがたとえ第3楽章のとろけそうな音楽であったとしても。

 このコンサートは、おそらく2006年9月5日のプロムスでのものだろう。批評家のコメントの中には「感傷的で通俗的となることを避けることができなかった」みたいなものもあるようだが、この演奏に確固として存在している「造形美」には気付かなかったらしい。あらま。