バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 トマジのコルシカ民謡による声楽曲

 NMLは平日の午前0時に「新着タイトル」を更新するので、日付が変わった頃合いを見計らって、どんなアルバムが追加されたのかをつらつら眺めるのが日課となっている。
 先週追加された中にフランスの作曲家アンリ・トマジ(Henri Tomasi, 1901-1971)の声楽曲のアルバムがあった。トマジといえば、私のような世代にとっては「12のコルシカの歌 Chants populaires de l'île de Corse」という女声3部の合唱曲で記憶に残っている作曲家である。このアルバムには「6つののコルシカ民謡 6 Melodies populaires corses」「コルシカの歌 Chant corse」など、コルシカ島にまつわる作品が収録されているようだったのでさっそく聴いてみた。

 YouTubeのヴィデオはこのアルバムに含まれる1曲。下記サイトによるとコルシカ島で歌われていた代表的な子守唄のひとつなのだそうだ。

  • 日本コルシカ協会 アンリ・トマジ楽曲の解説・和訳
    http://www1.odn.ne.jp/cah02840/CORSICA/12chants/ninina.html
    魚拓のキャッシュ

 どっかで聴いたことがあるメロディーだと思い「12のコルシカの歌」のCDを探し出して聴いてみると、やっぱり同じメロディーだった。こちらは無伴奏女声合唱なのでアレンジは違うけど。



 Wikipediaによると、トマジは「地中海の光、色は私にとって大きな喜びである。心の部分からでない音楽は音楽でない。私はメロディストだ」と言っているらしい。確かに彼の作品からは、どの作品においても何かしらの「光」を感じる。自分にはその光が何色なのかまではわからないが、トマジの作品を聴く者がその光に照らされることは間違いないのではないかな。