バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 ガーディナーとORRによるドビュッシー「ペレアスとメリザンド」

 ずっと探し続け、ようやく出会った。ジョン・エリオット・ガーディナーJohn Eliot Gardiner, 1943- )がオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック(Orchestre Révolutionnaire et Romantique)を指揮したドビュッシーのオペラ「ペレアスとメリザンド」。2012年7月15日、ロイヤル・アルバートホールでの演奏。

 プロムスでの公演だが、写真を見るとセミ・ステージ上演だったようだな。

     

     Source: theartsdesk.com via Toru on Pinterest



 ガーディナーとORRは、2010年にパリのオペラ・コミック座で舞台上演を行っていて、YouTubeでその時の様子を少しだけ眺めることができる。

 古楽器オケであるORRの響きは決して重厚ではなく、しっとりと濡れているわけでもなく、少し乾いていてカサカサと明るい。そのオーケストラの「声のきめ」に言葉が乗って、音楽のそこかしこに細やかな煌めきが存在している。ああ、こんなのが聴きたかったんじゃないのか。そんな気がしている。