バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 日々雑感

その1 : ジャズバンドと交響管弦楽のための協奏曲

 毎夏サントリーホールで行われる「サマーフェスティバル」。今年のプログラムが発表になったので見てみたら、いきなりロルフ・リーバーマンの「ジャズバンドと交響管弦楽のための協奏曲」をやるらしい。やたー。

 この作品はジャズとクラシックの合奏協奏曲のような作りになっているのだが、1954年という時代を反映してか「十二音技法」を用いて作曲されてる。「なぜわざわざそんなことを」とも思うが、実際に聴いてみると、そのちょっとした無理矢理感がたまらない。もう少しするとガンサー・シュラーの「ザ・サード・ストリーム」なんかが出て来る時期でもあり、12音による音列が出て来る度に、新しい未来を信じていた人たちの夢がそこで語られているような気もするのだよ。

その2 : ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー

 U2の「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」を2CELLOSがチェロ2本で演奏してる。冒頭のところなど原曲の持つ雰囲気をよく出していてなかなかよろしい。このライブ・バージョンはU2の演奏より叙情的かつ幻想的だけれど、思いの丈を歌い込むのはどちらも同じ。2CELLOSの演奏は、聴くたびに「チェロってこんなこともできるんだ」という可能性に気付かされる。