死んでも巻かれない。
夜の12時を過ぎても“もんより”として微動だにしない空気。溶鉱炉のような炎を放つ夕日。燃える夏。焼ける魂。熱いよねっ!
仕事帰りの電車。がらんとした車内。向かいの席に座っている女性が顔の造作中。やめなはれ。と思ったら、どこからかジーという機械音とシャリシャリという何かを削っているような音が空いている車内に響き渡る。場違いとも言える音の方向を見ると、どこぞのおっちゃんがシェーバーで髭剃りの真っ最中。。。や、やめなはれ。
日曜から木曜まで夏休み。職場イベントのカタログ作成が遅れているらしく、連絡があったら出勤する約束。そんな中、夏休みの目標はパーセル「アーサー王」の演奏曲目の決定と、4曲分の楽譜の準備。「アーサー王」には弦楽合奏用の出来合いの組曲というのもある。そういった「太いものには巻かれろ」的なやり方でもよいのだけれど、せっかくなので自分たちのプログラムに合った曲を選びたい。例えば8分音符が連続するこの曲などは、ヴィヴァルディ「調和の霊感」の出だしとよく似ている。
- Purcell - King Arthur - What power art thou? (AKA The Cold song) - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=ospt12EfW-w
- L'estro Armonico Op. 3 no. 2 Wallfisch RV 578 - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=CjHKvfA6Oas
ちなみに、アーノンクールたちのザルツブルクでの舞台では、パーセルはこんな演出。暑すぎるこの季節にはうらやましすぎる。
- What Power art thou - Direction : Harnoncourt - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=DkiuPAWrY74
というわけで、この5日間のモットーは「死んでも巻かれない」。そのあたり、どうかよろしく。