バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 クロノス・クァルテット2題

 ポール・マッカートニーが9日に来日したらしい。そんなこととはつゆ知らずにYouTube見ていたら、クロノス・クァルテットがポールと共演しているヴィデオを発見。“Outside Lands Music and Arts Festival”における2013年8月9日の一コマ。

 この日、クロノスは「ザ・ナショナル」というバンドのコンサートに出演しており、その後に行われたポールのステージでは、アンコールでの共演となったようだ。

 弦楽器のアレンジは、ごく普通にバックでハーモニーを埋めるようなものだが、音楽の作り方が「イェスタディ」のスタイルによくマッチしていてなかなかよろしい。ヴィヴラートのかけ方や音色だっていろいろあるだろうに、よくこんなにも的確な伴奏ができるものだな、とつくづく感心する。
 で、その他にも新しいヴィデオがないかと思って検索していたら、スウェーデン民謡「Tusen Tankar (A Thousand Thoughts)」のライヴ音源とかいうのを発見。この曲は、2年前に「重なり合う時間」として紹介したもの。

 この曲はとても気に入っていて、クロノスが演奏したCDはないかと探していたのだが、彼らのアルバムの中ではなく、映画“Death & the Civil War”のサウンドトラック盤に収録されていることがわかった。もちろん即発注。

 「イェスタディ」とはまったく違う音響世界。そして、「どちらが」ということではなく「どちらも」きちんと成立させているところにちょっとびっくり。
 さて、パーセルの楽譜に戻るとするか。