バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 潮騒のメモリー

 昨晩のウィーン・フィル「ニューイヤー・コンサート」は観なかったが、大晦日の紅白は生まれて初めて観たくて見た。「あまちゃん」第157回、「おら紅白でるど」。そこで歌っていたのは、まぎれもなくGMTアメ横女学園のメンバーであり、潮騒のメモリーズであり、天野春子であり、鈴鹿ひろ美だった。

 「あたしに会いたければ、みんな北三陸に来ればいいんだもん」と言ったユイちゃんが、歌詞にあるとおり「タクシーつかまえて」NHKホールに到着して夢を果たし、太巻に「プライドはないのか」と責められた春子が自分の名前で、そして「うつろいやすい音程」の鈴鹿さんが舞台の上で堂々と「潮騒のメモリー」を歌った。事前の報道でどの順番で誰が歌うのかは知っていたが、春子と鈴鹿さんが登場した瞬間はそれぞれに息をのんだ。「2番は、大好きなおらのママが歌います」。アキちゃんのママ、超かっけぇ!
 「鈴鹿版・潮騒のメモリー」は春子が歌い終わった後、あらためて前奏から奏でられた。鈴鹿さんはドラマと同じく「アイ・ミス・ユー」から歌い始めたが、それはドラマにおけるストーリー上の演出から離れて、「“アイ・ミス・ユー”から歌うのが鈴鹿版である」ということが確立した瞬間でもあった。
 潮騒のメモリーズや、天野春子、鈴鹿ひろ美が生のステージで「潮騒のメモリー」で歌うのは、これが最初で最後なのだろう。しかし2013年の大晦日の夜、「潮騒のメモリー」にあらためて3つの命が吹き込まれたことは、これからも長く語り継がれていくに違いない。