バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 会話とコミュニケーション

 うちには猫が2匹いて、最近そのうちの1匹と会話をかわすことが多くなった。会話と言っても、「ニャー」と言ったら「ニャー」と言い返す。「むぁ〜」と言ったら「むぁ〜」と言い返す、という程度のことなんだが、このピンポンのようなやりとりの回数が、あることをきっかけに増えた。
 人間の方がコツを掴んだと言うのだろうか。どうやら、音の高さや長さ、声の表情なんかをできるだけ相手と同じように正確に発音すると、さらにもう一言「みゃあ」と言うことがわかった。もっとも、声のやりとりが弾んでいても、お互い何を言っているかはわからないから、ある瞬間に突然尻切れトンボのようにやりとりが終わってしまうのだよ。「なんだよ、このおっさん。わかってねぇなぁ」という感じで去って行く猫。こういうのはコミュニケーションとは言わないのではないか。
 それはともかく、この法則が当てはまるのはうちの猫にだけなのかどうか、悶々としていたところ、あるとき飛鳥山の猫がこちらに向かって「にゃあ」と声を掛けてきた。夏の暑さもとれてきた、9月はじめの夜19時頃、王子駅側の公園入り口付近にある大きな石の上での出来事だ。最近は、街中を歩いていても声なんかかけられたことがないのに、茶トラの猫が突然「にゃあ」と言ってきた。
 そこで、胸の高鳴りを押さえつつ、できるだけ相手と同じように静かな感じで「にゃあ」と言い返してみた。そしたら、その茶トラがもう一回「にゃあ」と言うではないか。おお、もしかしたらこれは猫界では一般的な「お作法」なのかもしれないぞ、とその時思ったわけだ。
 というわけで、ルーヴァンに行ったら、このお作法がベルギーの猫にも通じるかどうか試してみるので、期待して待っていて欲しい。なんかよくわからないけど、乞うご期待。では、今日はこれにておやすみなさい。