バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 すちゃらかルーヴァン道中記(その1)

 9月16日に成田を発ち、ヘルシンキ空港でトランジット、その日のうちにブリュッセル国際空港から無事ルーヴァンのホテルに到着。成田からはJALで機体は787-8。エコノミークラスにしてはシートがゆったり気味で、気流の悪いところ以外は全然揺れなかった。食事は2回。で、2回目はエア吉野家とか言ってミニ牛丼がでて、なんとなく日本を離れるんだな、という実感がわいてくる。
 EAJRS(日本資料専門家欧州協会)の会合初日は、プレゼン大会の後、ルーヴァン大学図書館の閲覧室で雅楽のコンサート。北之台雅楽アンサンブルというグループの小さな編成による公演。
 会場となった閲覧室はそんなに大きくはないが、コンサート会場で言えばムジークフェラインのようなシューボックス型をしている。昼間は大きな窓から明るい外光が差すのだろうな。この時はちょうど向かいの広場に移動遊園地が来ていて、アメリカン・ポップかなんかをガンガン鳴らしていて、当然その音が閲覧室の中にも入ってくるという状態での公演。お気の毒。
 で、「おもしろいなあ」と思ったのは、閲覧室の中では、コンサートの説明をする人の声は全然届かないのに、雅楽の楽器の音は綺麗に響いてくる。ただ、クラシックの会場のような残響がなく、かといってドライというわけでもなく、本当にちょうど良い音響だったのには驚いた。図書館の閲覧室という条件での音環境がどうあるべきか、よくわかってる人が作ったんだなあと、ただただ感心した夜であったよ。
 なお、猫にはまだ遭遇してない。どこにいるんだろう?
 
ルーヴァン大学中央図書館閲覧室