バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

2012-01-01から1年間の記事一覧

 オーケストラで聴くドビュッシー「前奏曲集」の響き

ブリヂストン美術館で開催中の展覧会「ドビュッシー、音楽と美術 - 印象派と象徴派のあいだで」のチケットをいただき、クロード・ドビュッシー(Claude Debussy, 1862-1918)を取り巻く状況を垣間見ることができた。ありがたし。 ドビュッシー、音楽と美術 ―…

 ヴォーン=ウィリアムズ「トマス・タリスの主題による幻想曲」に聴く弦楽の響き

Source: telegraph.co.uk via Toru on Pinterest 長年ヴォーン=ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams, 1872-1958)は少し苦手な部類の作曲家だったのだけれど、ひばりの歌声に慣れてきたせいか、いろいろと聴けるようになった。有名な「トマス・タリスの主…

 このところの雑感いろいろ

iPhone 5 9月21日に発売になったということで見てきた。112グラムと軽いので持ちにくくはなかったけど、思ったより面長だったから、そのあたりでどうかと思う人もいるかもしれん。動きはキビキビで問題なし。スマホ買うなら「とりあえずiPhone 5買っとけ」で…

 アップルの「iPhone 5」について

日本時間の9月13日未明に、めでたく「iPhone 5」が発表。気になる名前は「新しいiPhone」ではなく「iPhone 5」。 アップル - iPhone 5 - これまでで最も薄く、軽く、速いiPhoneです。http://www.apple.com/jp/iphone/ 「iPhoneの誕生以来、最も大きな驚き」…

 オーストラリア室内管弦楽団あれこれ

「おめでてーな」とか言われそうだが、アタマの中ではまだオーストラリアの雲雀が鳴いている。トネッティのソロも見事だが、バックのオーケストラも素晴らしいから仕方がない。 ACO Homehttp://www.aco.com.au/ オーストラリア室内管弦楽団(Australian Cham…

 ヴォーン=ウィリアムズ「揚げひばり」

このところ、頭の中でずーっと雲雀が鳴いている。もちろん本物の鳴き声ではなく、オーストラリア室内管弦楽団(Australian Chamber Orchestra)のリーダー、リチャード・トネッティ(Richard Tognetti)がヴァイオリンで奏でる雲雀の声。曲はレイフ・ヴォー…

 ヴィヴァルディで盛り上がろうずぇい!

山吹色のサイトが無事公開されたぞ。いろいろな方にお世話になり、いろいろに調整も必要だっただけに「出ましたねー」とか声をかけてもらうとちょっとうれしかったり。そして本当の山場はこれからだ。うはっ! さて、 ひとつ前のエントリーで「刺激的な音響…

 ホールの響きと作品の響き

くにたちバロックアンサンブル、昨日の練習会場は国分寺市立第四小学校の中にある「ひだまりホール」。窓が多ので外がよく見えて気持ちが良いなあ、と思ってたら突然滝のような雨が「ざっぱー」とかいう音を出しながら降ってきた。練習が終わる頃には雨もや…

 ブルームーンに聴く弦楽の響き

職場の調べ物で中野の図書館に行こうと、いつもとは違う南口からの道を歩いた。坂を上がって少し行くと空が広がり月が出ている。今日の月は「ブルームーン」というのだそうだ。山吹色に光輝く、8月としては2度目の満月。あれ、今月は山吹色に縁があるのかな…

 iPadばんざい

テレマン「ドン・キホーテのブルレスク」の時もそうだったけど、最近楽譜の準備をするのにiPadは必需品となった。欧米のデジタルアーカイブズからダウンロードしたPDFを見るには、パソコンよりもタブレットの方が断然使いやすい。KindleはPDFリーダーとして…

 ムファットのパッサガーリャに聴く「調和の捧げもの」の響き - その3

承前。 日曜日の午前中、国分寺市立第四小学校というところの音楽室でくにたちバロックアンサンブルの練習があった。会場の向かいには、こんな感じの空間と広い空が広がっていて、休憩中、3階にある音楽室からは夏の雲がよく見えて気持ちよかった。 Source: …

 ムファットのパッサガーリャに聴く「調和の捧げもの」の響き - その2

承前。 ニコラウス・アーノンクールは、その著書『古楽とは何か』(音楽之友社, 1997.07)の「イタリア様式とフランス様式」という章で、1704年のヴューヴィルによる発言を引用しつつ、次のように書いている。(1704年というのはムファットが亡くなった年だ…

 ムファットのパッサガーリャに聴く「調和の捧げもの」の響き - その1

くにたちバロックアンサンブルの第10回演奏会で取り上げるゲオルク・ムファット「調和の捧げもの」からソナタ第5番の楽譜の準備が終わりかけている。決して注意深く作られたとは言えない初版パート譜をiPadで確認しながら指示を書き入れる作業は、困難である…

 呉祖強「二泉映月」に聴く弦楽合奏の響き

「TechCrunch Japan」の記事によると、アメリカのティーンエイジャーにとってYouTubeというのは「最大の音楽ソース」なのだそうだ。へぇ。 ティーンにとってはYouTubeが最大の音楽ソース, CDやiTunesを凌ぐhttp://jp.techcrunch.com/archives/20120814youtub…

 黛敏郎「BUNRAKU」

東京国立近代美術館60周年記念イベントで「Concerto Museo / 絵と音の対話」というのがあったらしい。2ヶ月早くわかってたら行けたのに。 東京国立近代美術館60周年記念 「Concerto Museo / 絵と音の対話」http://www.momat.go.jp/Honkan/concerto_museo/ind…

 ムファット「調和の捧げもの」ソナタ第5番

来年の第10回演奏会へ向けて、演奏用楽譜の準備中シリーズ。ヘレンダールの準備が終わって、ただ今、ゲオルク・ムファット(Georg Muffat, 1653-1704)作曲「調和の捧げもの Armonico tributo」ソナタ第5番に突入している。くにバロで演奏するのは2回目(パ…

 なんか、蒸し暑くなってきましたね

今週は、朝起きるとテレビで「かぶとむし♪カブトムシ♪」とかやってた。蒸し暑い夏の始まりだな。イェイ! 7月26日に、某図書館から依頼のあったインタビュー形式の記事が掲載された。ありがたし。 E1314 - 情報発信活動インタビュー(2)http://current.ndl.…

 ストラヴィンスキー「火の鳥」組曲の自作自演

イーゴル・ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky、1882-1971)の、指揮者としての最高の仕事を発見。1965年にロンドンのロイヤル・フェスティバルホールでニュー・フィルハーモニア管弦楽団を指揮した1945年版の「火の鳥」組曲。 Stravinsky: The Firebird S…

 バーンスタインが指揮するベートーヴェン「弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op.131」(弦楽合奏版) - その2

下記エントリーの承前。 バーンスタインが指揮するベートーヴェン「弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op.131」(弦楽合奏版) - バシッといこうぜぃ bloghttp://d.hatena.ne.jp/pomz99/20110816/1313424588 YouTubeを観てたら演奏の全体を収録しているヴィデオを…

 デュリュフレのオルガン作品から聴こえてくるもの

ひとつ前のエントリーを分割してみた。 CDを買うか買わないか、っていうことに関する雑感 - バシッといこうぜぃ bloghttp://d.hatena.ne.jp/pomz99/20120721/1342886259 ここ3-4日くらい、気がつくと頭の中でモーリス・デュリュフレ(Maurice Duruflé, 1902-…

 CDを買うか買わないか、っていうことに関する雑感

ここのところご無沙汰だったタワーレコード新宿店に行ってみた。行ってみたらワゴンセールかなんかやってて、シャンドスから出ているセシル・シャミナードのピアノ曲集に790円とかふざけた値札をつけてやがる。一瞬手にとったが、NMLで聴けるからと思って買…

 ドビュッシーのピアノ曲いろいろ

「ドビュッシー、作品とその魅力」というレクチャー・コンサートに行ってきた(2012.07.16、日経ホール)。通路側の席を空けといてくださったのに、ちゃんとした御礼も言わずに申し訳なし。あらためて感謝。 イベント情報 - 【締切】■(レクチャー&ピアノリ…

 第10回演奏会の曲目決定

先日ヴィヴァルディとヘレンダールが決まった「くにたちバロックアンサンブル第10回演奏会」だが、今日の練習(2012.07.15)で残りの演奏曲目が決定。4曲全部を並べると、新しい音楽から古い音楽へ遡っていくような感じがするな。 ヴィヴァルディ/弦楽のた…

 エルガー「交響曲第2番」 - その2

テルデックやエラートを傘下に持つワーナー・ミュージックの音源が聴けるようになったというので、生まれ変わった気持ちになって、定額制のオンライン音楽配信サービス「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」(NML)に登録してみた。やはり、6万枚以上のC…

 すちゃらか金沢道中記(2012.07.05-06)

金沢工大の円卓会議が終了し、外に出てみたらしっかりと雨。それでも今年は同行者がおらず一人だったから、随分とお気楽だったな。 雨の中、近くにあるバス停まで歩き10分くらい待つ。そして、学生さん数名とバスに乗り込み香林坊へ。 あちこちの下校時間と…

 エルガー「交響曲第2番」

というわけで、2つ前のエントリーに引き続いて、エドワード・エルガー(Sir Edward William Elgar, 1857-1934)の「交響曲第2番 変ホ長調 作品63」。 Symphony No.2, Op.63 (Elgar, Edward) - IMSLP/ペトルッチ楽譜ライブラリーhttp://imslp.org/wiki/Sympho…

 <速報!> くにたちバロックアンサンブル第10回演奏会の曲目が一部決定

7月1日は選曲大会の2日目。今日はヴィヴァルディの作品などを弾いてみて、前回試奏した曲と合わせ、第10回演奏会の曲目としてとりあえず下記2曲が決定したぜぃ。 ヴィヴァルディ/弦楽のための協奏曲 ハ短調 RV119 ヘレンダール/グランド・コンチェルト ヘ…

 エルガー「交響曲第1番」

エドワード・エルガー(Edward William Elgar, 1857-1934)の交響曲に関心を持ったのは、25年前にイェフディ・メニューイン(Yehudi Menuhin, 1916-1999)が新日本フィルハーモニー交響楽団を指揮した第148回定期演奏会(1987年3月12日、東京文化会館)で第1…

 くにたちバロックアンサンブル第9回演奏会 - YouTubeでヘレンダールとテレマンのビデオを公開

くにバロ第9回演奏会のビデオをいただいたので、YouTubeにアップしてみた。まずは、ピーター・ヘレンダール「グランド・コンチェルト ト短調 作品3-1」から第1楽章。 Ouverture - Grand Concerto No.1 in g minor / Pieter Hellendaal - YouTubehttp://www.y…

 くにたちバロックアンサンブルの選曲大会

第9回の演奏会が終了し、くにたちバロックアンサンブル恒例の選曲大会が始まった。くにバロでは、演奏曲目を決める際、各自演奏してみたい作品の楽譜を持ち寄り、実際に演奏してみてどんな感じなのかを確かめる。作品の内容的なこともそうだけど、技術的にい…