バシッといこうぜぃ blog

バロック音楽や弦楽合奏曲を中心にいろいろ。

 忌野清志郎「スローバラード」

一週間前に「いずみ春の祭典」のステージがそこそこ無事終わって、いつも通りの日常が戻っている。いずみホールでの演奏は、そこに至るまでのあれこれを考えると、現状での成果と課題のそれぞれが整理できてよかったのではないかな。ヴァイオリンは以前より…

 「いずみ春の祭典」のステージを前にしてあれやこれや

次の日曜日はいよいよ「第24回いずみ春の祭典」のステージである。演奏するのはヴィヴァルディ「調和の霊感」から第2番。コンチェルティーノは2つのヴァイオリンとチェロという編成だが、コレッリのようにべったりトリオ・ソナタというわけではなく、ヴァイ…

 グリーグ「最後の春」

ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグ(Edvard Hagerup Grieg, 1843-1907)に「最後の春 Våren (Last Spring)」という作品がある。「2つの悲しき旋律 Op.34」という弦楽合奏曲の第2曲だが原曲は歌曲だ。 The Last Spring ( Grieg ) - YouTubehttps://ww…

 フライブルク・バロック・オーケストラのバッハ「ブランデンブルク協奏曲」(2014年2月15日、風のホール)

一昨年に引き続き、三鷹市の風のホールでフライブルク・バロック・オーケストラ(Freiburg Baroque Orchestra:FBO)のコンサート。曲目は、J.S.バッハ「ブランデンブルク協奏曲」全6曲。 フライブルク・バロック・オーケストラ J.S.バッハ「ブランデンブル…

 ノリントンが指揮するシューマン「交響曲第3番“ライン”」の響き

陽気なおっさん、ロジャー・ノリントン(Sir Roger Norrington, 1934- )がフィンランド放送交響楽団を指揮して演奏するシューマン「交響曲第3番“ライン”」のヴィデオを見て、この作品には「ピュア・トーン」が似合っているのかもしれないと思った。 Schuman…

 日々雑感

どーでもいいんだけどさ。昨日8日ぶりに職場に出たと思ったら、45年ぶりの大雪とかで博物館が早じまい。いつのまにか京浜東北線と中央線快速も止まってて、猛吹雪をかき分けながら西ヶ原の駅まで歩いたら南北線のホームで「東西線止まってるしw」とか言うつ…

 クラウディオ・アバドとマーラー室内管弦楽団によるベートーヴェンの響き

ここ数日、クラウディオ・アバド(Claudio Abbado, 1933-2014)のヴィデオをYouTubeで観ている。その中でマーラー室内管弦楽団(Mahler Chamber Orchestra)と演奏したベートーヴェン「交響曲第2番 ニ長調 Op.36」が興味深かったのでメモ。 Beethoven Sympho…

 クラウディオ・アバド追悼

2014年1月20日、クラウディオ・アバド(Claudio Abbado, 1933-2014)が亡くなった。享年80歳、心からご冥福をお祈りしたい。 The era of Claudio Abbado - Berliner Philharmonikerhttp://www.berliner-philharmoniker.de/en/geschichte/claudio-abbado/ ア…

 E.アイムがモダン・オーケストラと奏でるリュリ

古楽の指揮者がモダン・オーケストラを指揮してリュリを演奏したらどうなるか。ここにとても興味深いひとつの実例がある。2012年11月23日、hr-Sendesaalで行われたコンサートのライヴ。指揮はル・コンセール・ダストレの創設者エマニュエル・アイム(Emmanue…

 YouTubeに聴くコレッリの合奏協奏曲 - オノフリがちりばめる装飾の煌めき

エンリコ・オノフリ(Enrico Onofri, 1967- )といえば、イル・ジャルディーノ・アルモニコのコンサートマスターとしての姿がまず思い浮かぶが、日本版公式サイトのプロフィールによると、ジョルディ・サヴァール(Jordi Savall, 1941- )とも古くからのつき…

 ブーレーズが奏でるヘンデルの響き

昨年末に、タワーレコードからピエール・ブーレーズ(Pierre Boulez, 1925- )が指揮するヘンデル「水上の音楽」のCDが再発されたので買ってみた。オーケストラはハーグ・フィルハーモニー管弦楽団、1964年の録音。 Handel / Pierre Boulez, 1964: Water Mus…

 潮騒のメモリー

昨晩のウィーン・フィル「ニューイヤー・コンサート」は観なかったが、大晦日の紅白は生まれて初めて観たくて見た。「あまちゃん」第157回、「おら紅白でるど」。そこで歌っていたのは、まぎれもなくGMTとアメ横女学園のメンバーであり、潮騒のメモリーズで…

 オリジナル楽器による「春の祭典」

今年、初演から100年を迎えるイーゴリ・ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky、1882-1971)の「春の祭典」を、フランソワ=グザヴィエ・ロトと彼の古楽器オーケストラ「レ・シエクル」が演奏した。 Stravinsky's - The Rite of Spring (BBC Proms 2013 - Fra…

 ガット弦に関するちょっとしたメモ

先日、北ドイツ放送交響楽団(NDR Sinfonieorchester Hamburg)が首席指揮者トーマス・ヘンゲルブロック(Thomas Hengelbrock, 1958- )とともにモーツァルトの3大シンフォニー(第39,40,41番)を演奏した。 Mozart-Exegese mit Hengelbrock〔NDR.de - Orche…

 スタジオ光

くにたちバロックアンサンブルで10年間お世話になった「スタジオ光」が、練習場としての役割を終えることになった。12月15日(日)にスタジオ光での最後の練習があり、この10年のご報告の意味を込め、オーナーである声楽家のM先生にリュリの「プシシェ」序…

 Gigantorの「Tsubomi」が好きだ

「タモリ倶楽部」の「日本語カバーに果敢に挑んだ外国バンドの日本語力を検定!!」を観て、グランプリを取った“Gigantor”のCDを思わず発注してしまった。 Gigantor - Studio 2009 (Music: "Tsubomi" by Kobukuro) - YouTubehttp://www.youtube.com/watch?v=…

 太陽の塔は猫背だった

仕事で民博へ行くことがあり、少し遠回りかと思ったが、万博公園の中を進んで行くと「太陽の塔」の姿が見えた。それはもう40年以上も前からそこにあるから、「今さら」という感じがする人もいるかもしれないが、まわりの風景の中に違和感なく溶け込んでいる…

 ジャン=ギアン・ケラス「ベンジャミン・ブリテン生誕100年バースデー・コンサート」

2013年11月22日(金)は、イギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)がこの世に生を受けてちょうど100年目となる日。「BBC Radio 3」がその週末に掛けて特別プログラムを放送していたが、東京ではジャン=ギアン・ケラス(Jean…

 ターフェルムジークの「ガリレオ・プロジェクト」

土曜日に休みがとれたので朝寝坊。FMラジオからピーター・バラカンの番組が流れてくる。「ウィークエンドサンシャイン」を聴くなんて何ヶ月ぶりだろう。こちらの洋楽にはまったく疎く、ものすごく新鮮な気持ちになる。とはいえ、起きている方の脳みそ4分の1…

 コンロン・ナンカロウ「自動ピアノのためのスタディ」 - その2

「ブギウギ組曲」の「3a」だ。ギターのおやじがいい味だしてる。いやっほ〜い! Conlon Nancarrow: study 3a - YouTubehttp://www.youtube.com/watch?v=oTlGnhGYXHw このヴィデオは“Bang on a Can”というグループのレコーディング風景のようだけど、彼らのウ…

 クロノス・クァルテット2題

ポール・マッカートニーが9日に来日したらしい。そんなこととはつゆ知らずにYouTube見ていたら、クロノス・クァルテットがポールと共演しているヴィデオを発見。“Outside Lands Music and Arts Festival”における2013年8月9日の一コマ。 Paul McCartney and …

 ジョニー・グリーンウッドが奏でるライヒ「エレクトリック・カウンターポイント」の響き

暦の上では3連休ということで、11月3日が久しぶりに出かけなくてよい日曜日だった。翌日のくにバロの練習のために、遅れに遅れているパーセル「アーサー王」のパート譜を準備。午前10時くらいから始めてようやく半分までできあがったのが午前3時くらい。残り…

 日々雑感

なんか最近疲れてるなー、とか思う。昨日の朝も、JRのホームに掲げられている広告中の「ラ」という字が「デ」に見えて、そりゃあ大騒ぎさ。 せっかくのミュージカルも、「ラブ・ネバー・ダイ(愛は永遠に)」と「デブ・ネバー・ダイ(デブは死なない)」では…

 アーノンクール、アムステルダムでの最後の演奏会

2013年10月25日と27日、ニコラウス・アーノンクールはアムステルダムでロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とブルックナー「交響曲第5番」を演奏した。コンセルトヘボウのFacebookページによると、これは彼にとってアムステルダム最後のコンサートとなるらし…

 Skyの「スカイラーク」

その昔「Sky」というバンドがあった。ギターの神様アンドレス・セゴビアをして「神が彼の上に指を置いた」と言わしめたクラシック・ギター界の貴公子、ジョン・ウィリアムスが中心となって結成されたロック・バンド。イギリスのチャートではデビュー・アルバ…

 写真・映画で見るグレン・グールド展

ノー残業代デーの水曜日。カナダ大使館高円宮記念ギャラリーで開催中のグレン・グールド(Glenn Gould, 1932-1982)の展覧会に行ってきた。 「写真・映画で見るグレン・グールド展」〔在日カナダ大使館〕http://www.canadainternational.gc.ca/japan-japon/e…

 ゲーベルのベルリン・フィル・デビュー

ラインハルト・ゲーベルのベルリン・フィルへのデビューが無事終わったらしく、デジタル・コンサートホールのヴィデオがリハーサルから本番の演奏会に差し替えられていた。 ラインハルト・ゲーベルのベルリン・フィル・デビュー〔ベルリン・フィル デジタル…

 ムジカ・アンティクァ・ケルンが奏でるエルレバッハ、クッサー、コベルク

ラインハルト・ゲーベル(Reinhard Goebel)がベルリン・フィルのデビューを飾るというので、YouTubeでリハーサルの様子が公開されていないかと検索していたら、今は亡きムジカ・アンティクァ・ケルン(MAK)が1999年に演奏したフィリップ・ハインリヒ・エル…

 日々雑感

JR国立駅から北口をでて5分ほど歩くと、右手に大きな坂道が出現する。どんなに暑くても、寒くても、くにバロの練習が国立であるときには必ずそこを登らなければならない。最近は台風なんかで中止になることがあって、「どんなに雨が降って風が吹こうとも」と…

 三代前からマーメイド

あと2日で最終回を迎えようとしている朝ドラ。東京編が始まってから、ただひとつ気になっていたのは、劇中で鈴鹿ひろ美が「潮騒のメモリー」を歌うかどうか。ドラマでは歌のうまい薬師丸ひろ子が音痴で、小泉今日子が影武者という設定だったが、春子が言うよ…